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講演  No54

質問・討論コーナー「北の国から元気を出す工夫」
(3/4)


坂東 元 氏

坂東 元 氏

倉本 聰 氏

倉本 聰 氏

 

長谷部 直幸 氏

進行: 長谷部 直幸 氏
旭川医科大学内科学講座
循環・呼吸・神経病態内科学分野教授

長谷部 さてここで、倉本さんに大ファンのゆえという但し書きがついていましたご質問です。お兄さんを肺気腫、肺がんで亡くされた女性からの質問、「倉本さんはたばこを吸われているので大変心配しています。たばこの害を痛感しています。たばこはやめられないのでしょうか」という温かいお叱りの言葉なんですけれども、いかがでしょうか。

倉本 僕はやめません。今、僕にとって一番体に悪いのは「禁煙」という文字です(笑)。あの文字を見るたびにストレスが起こって血圧が上がります。これは本当に体に悪いです。流煙が嫌だということをよく人は言いますが、そう思って僕は人に会わないようにしています。できるだけ人前に出ません。
 僕は60年間たばこを吸っています。吸いながら物を書く習慣という回路ができちゃっているんですね。 だから、こうやっていないと物が考えられない。やめろと言ったってそれは無理だし、それから皆さんの健康のためにみたいな、この間の厚労省のああいうのは本当に余計なお世話ですね。(笑)

長谷部 倉本さんには、僕も医師という立場で、やっぱりやめたほうがいいですということはいつも申し上げるんですけれども、もうその都度へ理屈を言うんですよね。

倉本 へ理屈じゃないよ。「北の国から」というのは、僕、46万本のマイルドラークと1400本のジャックダニエルによってあれは書き上げたんです。それがなかったら書けてないんです。(拍手)

長谷部 いや、皆さんの共感を呼んでいるようですね。医師としては一応言うんですけれども、倉本さんの場合、これで創作活動ができないと言われたら、これはもう大きな文化的な損失なので、僕は、はっきり言ってもうあきらめています。たばこというのは絶対健康に悪い、そんなことは百も承知だ、でも元気にはいいんだというふうにおっしゃるので。

倉本 そうですね。僕は健康と元気は別のものだと思っていますから。

長谷部 坂東さんは黙っていますけど、実はすごいヘビースモーカーなんですよ。やめようとされたことはないですか。

坂東 やっぱり無理ですね。ただ、今話を聞いてすごい説得力あるなと思いました。いや本当に。

長谷部 動物たちはたばこを嫌がるということはないんですか。

坂東 元 氏

坂東 それはそんなになくて、よく問題になりますが、例えばチンパンジーとか、教えるのではなく、吸いかけをぽっと投げていると、まねをして吸い始めて、完全に習慣になっていきますね。何か精神的な部分での安らぎだったりとか、色々な効果はあるんだと思いますよ。いや、僕本当に思うんですけど、東京にいたら、東京の空気を吸っているほうが悪いだろうと思うんですよ。

倉本 そうです。本当にそうです。

坂東 JRも東海に行くと、喫煙車両があるんですよ。関東から北がなくなるので、いくら新幹線便利になったって、絶対に新幹線には乗らないです。そういう人が沢山いるんじゃないのかと思いますけど。

長谷部 ヘビースモーカー二人がここにいて、2対1でやりますからなかなかつらいですけれども、しかし私、立場的にはやはり言わなきゃいけないので、TVだったらスクリーンの下のところに、「ごらんの皆様は決してまねをしないように」というテロップが出るところだと思うんですね。一応これはそのようにお願いはしておきたいと。ただ、何を隠そう、私 も昔1日60本ぐらい吸っていたヘビースモーカーでしたがやめたんです。

倉本 意志が弱いんです。

長谷部 いやいや(笑)。やめられなかったときはそう思っていました。ただ、本当に苦労してやめたんですけれども、やめてみて気がつく現実というのがあって、そのときにつくった川柳なんですけれども、「やめてなお、妻は私を煙たがる」という。(笑・拍手)
 たばこの話だけでずっといってしまいそうですのでこの辺にしておきまして、「北の国から元気を出す工夫」という企画ですので、ますます我々元気をもらわなければいけないということで、旭山動物園のこれからの企画とか何か予定されていること、あるいはさらなる夢などをぜひお聞きしたいと思います。

坂東 色々な生き物と生きることとか、ふと風景の中に生き物がいることが、何かすごく豊かに感じたり幸せに感じられれば、きっと色々な仕組みが変わると思うんですね。そんなことにつながる動物園になっていきたいなというのが一番思うことです。
 クマの問題も僕は犬の放し飼いをやめたのが根本だと思うんです。ワンワンワンワン犬がいたら、クマはそれ以上来ていないですよ。動物たちは人という生き物を見ていますから、引いたら出てくるし、こっちが少し強く出れば、これ以上だめなんだなと彼らは引いてくれるんです。
 そういうことにつながるような、何か活動というか動物園でありたいという、これからもそこに向かっていきたいなと思っています。

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