一般財団法人 北海道心臓協会

トップページ
すこやかハート
トピックス
講演
「○○○」といわれたら
循環器疾患の危険因子
心臓・血管病Q&A
セミナー参加報告
心血管病の治療最前線
心臓・血管病の危険因子
循環器疾患診断法・最近の進歩
ストレスと循環器
血管とその病気
運動と健康
心臓・血管病と闘う人たち
心臓・血管病予防の知識
医食同源
北海道心臓協会編集委員
入会のお願いとご案内
賛助会員の皆様
フリーイラスト集
「すこやかハート」100号記念
心臓協会20年間のあゆみ
事業計画・予算と事業報告・決算
リンク
お問合せ・健康相談はこちら
道新オーロラネットへ戻る
講演  No49

脳いきいき、笑顔で健康
(4/5)



脳を刺激して筋力をつけましょう

 こういう手先のことだけではなくて、実は体を動かすというのも非常によろしいんです。もう一度ちょっとやってみましょう。こういう体操があるんですよ。グーを胸の前、別の手でパーが前。パーが前…(交互にくりかえす)、これはちょうだいですね。ちょうだいは誰でもできます。今度はパーが胸、グーが前。グーが前、これはあげるですね。けちな人はできないようになっています(笑)。普段やらないことをやろうとするのが非常に脳を刺激してくれます。こういううで力、曲げたり伸ばしたりするうで力、それがないと駄目なんです。このうで力がなくなってくると歯が磨けなくなってくる、ご飯が食べられなくなってくる、ブラッシングができなくなってしまう。そういう物を持つ力がないと、パンツがはけなくなるんですよ。はかせてもらうのは嫌でしょう。やっぱりそういうことは全部自分でやるためにも、握って持ち上げる、握って下げるということができないといけません。そういうことも全部うで力、筋肉と脳で賄っているわけですから、しっかり脳を刺激して筋力をつけておきましょう。

 

 

 さて、ここでちょっとお手伝いしていただきましょう。座長の菊池先生…申し訳ないから、司会の方にしてもらいましょう。私も女性のほうがいいんです、先生よりかは(笑)。三上さんよろしくお願いします。ちょっとその場で元気に歩いてくれますか。イチ、ニ、イチ、ニ、姿勢も良くて元気のある歩き方です。ではその場で軽く飛んで、ぱっと左足前。その時手はどっち?右手が前、出ている足と反対の手が来るんですよ。はい、ジャンプで脚をそろえて気をつけ。今度は反対側の手と足を前に出しましょう。セーノ、はい、気をつけ。では私が1回やります。イチ、ニ、サン、シ…。足を前後に開いたら足をそろえて、反対の足それにうでの振りをつけて交互にくりかえす。8回できたら60代くらいです。何度もチャレンジしてください。さて、やはり菊池先生をお呼びしましょう、先生もご一緒にどうぞ。みんなでやれば怖くない。ジャンプ(足前後開き)・足をそろえる・ジャンプ(反対足)。いきます。よーい、“はい!”― 先生にこんなことを普段やってもらうこと絶対ないですね。どうもありがとうございました。

 できなくてもいいんです。チャレンジが大切なんです。普段歩いているのは脳を使っていないんです。あれは反射の神経で動いているんです。私たちは昔から歩いていて、手と足が交互になったのは明治以降ですからね。昔江戸時代はなんば歩きがほとんどだった。ただ、同じ側が出るのは爬虫類系です(笑)。柔道も剣道も、右足が前だったら右手が前なんですよ。こうやって歩いていたから刀が抜けたんです。交互に歩いていたら刀が抜けないんですよ。だから水戸黄門はみんな普通に歩いているけど違うんですね。飛脚の絵は手を振っていませんね。手は横でバランスをとっていますからね。皆さん終わったらチャレンジしてみてください。

 では、もう一つやってみましょう。ちょっと足を軽く開いて、少し回してください。骨盤回し、最近本にもなっています。骨盤回しをやっていると何にいいのか。実は骨盤のインナーマッスルや骨盤底という筋肉があるんです。骨盤底がだんだん年齢とともにゴムが古くなった状態、伸びがなくなってくる。そこに何が通っているかというと尿道。そこの骨盤底の筋肉がもろくなって締まりが悪くなってくるから、ジワーッとこうなってくるんです。それを補うためにも腰回しが非常によろしいんです。こうやって骨盤を回しておりましたら、この回している方向と反対に手が回る。要するに骨盤を回してフラダンスを踊っている時に、反対に手を回してみてください。これも脳で上と下を上手にコントロールするようになっています。座ってばかりはよくないから、どうぞ、お立ちください。“はい!”骨盤を回して、その方向と反対に手を回して…。― 駄目だこりゃ(笑)。
 では、肘をまげて汽車ぽっぽ腕を前回しで回してください。“はい!”今度は後ろ回しでバックです。今度は片方の手は前に進んで、片方の手はバックです。はい、反対も。

 このように、ちょっと普段ではやらないようなことをやっていただけるといいんです。実はそういうことが脳を刺激して、脳がちょっと元気になってく れるんです。脳が元気になれば、やることも考えることも若くなるんです。そのように脳をつくりかえて、前向きに考えてもらえるような脳をつくってい ただきたいのです。

 

 

 手を出して親指、人さし指、小指を伸ばして。さあ、これは何の合図でしょう。これ手話なんです。私はあなたに首ったけ、「アイ ラブ ユー」なんです。次は曲がっている中指と薬指を2本立てて、「二人で」なんです。3人でやるからごたごたが起きる(笑)。これを続けてやってみましょう。アイ ラブ ユーは二人で、アイ ラブ ユーは二人で…。― 今度は、右手は3本左手は2本交互に入れ替えて指を動かしましょう。

自分流の健康法と素敵な笑顔

 そこで結論…脳を元気にして、健康になって、体全体が元気になるためには、「1」、1日1回笑ってください。テレビを見てアッハッハッではなく。友達との会話、家族の会話でアッハッハッと笑ってくれないといけない。アで笑いましょう、イとかウじゃ駄目ですよ。「イッヒッヒッ」や「ウッフッフッ」ではなく、アッハッハッと思いっきり笑ってください。

 「1」の次は「10」。1日最低10回深呼吸してください。だんだん年齢とともに姿勢が悪くなってくると、呼吸が浅くなってきます。そうすると、肺の中 にある袋が全部活動しなくなってしまいます。肺胞、それが全部膨らんでくれないといけない。いっぱい深呼吸してください。朝3回、昼間4回、寝る前に 3回やってみてください。鼻から吸って8秒、フウっと口から出して12秒。1回の深呼吸を20秒でやるとリラックスするのにいいんです。でも、あまり無理しないでくださいね。ウッとなっちゃったら困るからね(笑)。

 さて、皆さんは息を吸うのと息を出すのとどっちを大切にしていますか。息を出すほう、吸うほう、両方、どっちでもいいんです。ただ、息を吸う時は、「はっ、頑張ろう」となります。「さあやるぞ」という時は息を吸うんです。そして息を出すとリラックスできるんです。ため息とか…そこで私たちが生きていく上で、息を吸う時はできなくて、息を出す時でないとできないことがあります。さあ何でしょう。それは声です。しゃべるということは、息を出すからしゃべっているんです。私たち生まれて初めての時は息を吸うのと出すの、どっちから始まっていますか。おぎゃーと声を出すほうから始まっているんです。吸っちゃったら大変。死ぬ時は息吸って終わる、「ヒィー」いやそんなことない、安らかにすっといきますからね(笑)。

 息を吸う時はできなくて、息を出す時ではないとできないことがまだ他にあるんですよ。何だと思いますか。「力」?フゥーとやったら力抜けちゃいま すね。力を出す時はウッと止めてやるでしょう。さあ何でしょう。皆さん大体毎日やっていると思いますけど、中には3日、4日という人もいるかもしれ ない。そうです、大便です。あれ、息をフゥーっと出すから出るんですよ。出ている最中に息を吸ったら、またもとへ戻っちゃいますからね(笑)。あれ はフーっとやるから出るんです。息を吸いながらは難しいですね。だから、息を出すほうが結構大事なんです。息を出すほうを長くしてみてください。

←BACK NEXT→

講演   すこやかハート
(一財)北海道心臓協会 〒060−0004 札幌市中央区北4条西4丁目 (株)伊藤組内 TEL 011-241-9766
(C)Hokkaido Heart Association. supported by Doshin Access Co., Ltd.