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イメージ 北海道新聞野生生物基金では、大人から子供まで、楽しみながら自然を体験できる事業や北海道の自然の素晴らしさや、失われようとしている自然の実状を共に考えてさまざまな活動に力を入れています。 野生生物基金で実施している事業は次の通りです。

■普及啓蒙事業
オリジナルカレンダー WILD LIFE
フォーラム、シンポジウム

■体験活動事業
自然・環境出前講座
自然・環境エクスカーション
モーリーの森づくり

■コンテスト事業
北海道野生生物写真コンテスト
夏休み自然観察コンクール

■出版事業
自然情報誌「モーリー」

■調査事業
北海道フラワーソン

■助成事業
自然保護、野生生物保全の団体・個人へ助成


最近の野生生物基金事業内容
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北海道フラワーソン2017
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第23回北海道野生生物写真コンテスト結果
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第24回 夏休み自然観察コンクール結果
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2017年度の助成決まる
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フォーラム
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モーリーの森づくり

 

2017 夏休み自然観察コンクール

 第24回夏休み自然観察記録コンクール(北海道新聞野生生物基金、北海道自然保護協会、北海道新聞社主催)の審査会(横山武彦審査委員長)が2017年9月28日、札幌市中央区の北海道自然保護協会で開かれ、入賞作などが決まりました。道内24小学校から62点の応募がありました。選ばれた入賞作と佳作は10月31日から11月5日まで、札幌市資料館ミニギャラリー3号室で展示されました。入賞、佳作は次の通りです。(敬称略)

■金賞

「えーっっ針が6本?? 蚊のひみつ」

吉田 柊輝
(札幌市立真駒内桜山小学校5年)

えーっっ針が6本??

■銀賞
受賞者

「にわのはっぱのかんさつ」

佐々木 香杜
(中富良野町立中富良野小学校1年)

えーっっ針が6本??

■銀賞
受賞者

「見つけた!!ほっかいどうの虫増補改訂版上・下」

菅原 健太郎
(札幌市立真駒内桜山小学校6年)

えーっっ針が6本??

▽銅賞
福井 清夏・春太郎(札幌市立宮の森小学校1年・6年)「キアゲハのサナギは光が大すき~サナギの色を決める一番の条件は?~」
小沢 孝至朗(札幌市立平岡公園小学校2年)「あさがおのさく時間その2」
丹場 遥音(小樽市立銭函小学校3年)「ニホンザリガニさがし
樋口 陽一(札幌市立大倉山小学校5年)「札幌市内のシラカバ花粉症の研究」
川上 柊豪(札幌市立大倉山小学校6年)「外来種を探せ!!」
小栗 章央(網走市立網走小学校6年)「トンボの飼育記録」
▽佳作
金子 颯志郎(札幌市立みどり小学校1年)「ぼくのうちのかぶとむし」
眞田 花(札幌市立澄川小学校1年)「かなへびにっき~あかちゃんのひみつ~」
折谷 遙都(函館市立中の沢小学校1年)「カマキリのかんさつ」
佐藤 照太郎(札幌市立真駒内桜山小学校1年)「カブトムシなにたべるかな?とクワガタの一生」
小峯 桜太(帯広市立西小学校2年)「 ぼくのか石はっ見」
眞田 桃(札幌市立澄川小学校3年)「澄川の野の草花」
久保田 冬真(札幌市立大倉山小学校3年)「ハネナガキリギリスのかんさつ」
笠原 渚咲(札幌市立藻岩小学校3年)「庭の植物」 
中村 心音(札幌市立石山南小学校3年)「身近かな薬草」
浅田 大雅(中富良野町立本幸小学校4年)「モンシロチョウの生態」
小割 友希(江差町立江差北小学校4年)「田沢川の自然観察」
菅原 大輔(札幌市立真駒内桜山小学校4年)「星置川魚新聞」
前田 拓真(札幌市立平岡公園小学校5年)「千とせ川上流と下流(石狩川)の生き物についての研究」
有賀 渉(札幌市立大倉山小学5年)「流れる水の速さ」
岩月 咲樹(札幌市立大倉山小学5年)「にじの不思議をさぐろう」
寺﨑 清海(標茶町立標茶小学校6年)「フナムシの観察と実験」
長田 滉士(札幌市立真駒内桜山小学校6年)「ウキクサの観察」

▽学校賞
札幌市立真駒内桜山小学校
札幌市立大倉山小学校

◇講評 横山武彦審査委員長
ふしぎから観察へ 調べてわかるよろこびと楽しさと

 吉田柊輝君は蚊に刺されるときに痛さを感じなかったという経験と、刺されても痛くない注射針が蚊の針の形を利用していることを知って、蚊の針がどのような形をしているかや、刺すしくみ、蚊についてのいろいろなふしぎを調べました。
 まず蚊の種類と蚊に刺されて起こる病気、針の形や刺すしくみ、刺されやすい人の特徴、蚊の出すはねの音などについてインターネットや本をもとに調べましたが、蚊の体の各部分を自分で顕微鏡をみて確認し、自分の眼でしっかりと形や構造を確かめスケッチと説明を自分の言葉で記録していました。
 はじめは3本にしか見えなかった針が6本だったこともわかりました。観察した蚊はお姉ちゃんを刺して飛ぶ早さが遅くなって捕まえた蚊とのこと。針の中には赤いツブツブが見え、「もしかしてお姉ちゃんの血かも!」と胸をドキドキしながらその管が血を吸う管であったと確認できました。
 蚊に刺されたことから生まれた疑問、一つの疑問が解決すると次の疑問が生まれます。吉田君は蚊についての疑問が生まれ解決して行く過程を生き生きと記録してくれました。

 菅原健太郎君は2年生の時に自由研究で作成した「見つけた!!北海道の虫」にその後4年間の昆虫採集と観察の成果を加えて、より分かりやすく見やすい昆虫図鑑を目指して改訂版をつくりました。この昆虫図鑑には、捕った昆虫を採集地別に目次として整理してあります。各昆虫は写真とともに見つけた日時や場所、からだの大きさの他に、その虫の成虫となったときに食べるものや天敵、名前の由来などを載せました。また、採集に行く時の服装や注意事項だけでなく、危険な動物や植物も加えてあります。改訂版は写真や説明にそれぞれの昆虫の生態や特長を興味深く知ることができ、見て楽しい図鑑となりました。昆虫が好きでたまらないという菅原君の昆虫採集をしている姿や捕った虫を真剣に楽しそうに調べている姿が目に浮かぶようです。

 佐々木香杜さんは葉っぱにはいろんな葉っぱがあることにおもしろさを感じてその違いを調べました。12種の葉について調べましたが、本当の大きさでのスケッチしたことで、大きさの違いと色の違いが比べられてよくわかりました。さらに、スケッチをするなかで、形の違いだけでなく、葉っぱにはすべてに線が入っていて模様のようになっていることにも気が付くことができました。まっすぐや二またに分かれた線など、違いにも気付いています。また、葉っぱに触ってみて、つるつる、ざらざらなどいろいろあったことも、葉にはいろんな違いがあることを強く感じさせてくれました。外で遊んでいて、ふと気付いた葉っぱの違いをていねいなスケッチと簡単な説明文で分かるようにまとめた作品は、しっかりした観察の眼と葉っぱの違いのおもしろさを感じた強さを伝えてくれました。これからいろんな葉っぱを観察したいとのこと。どのようなふしぎに気付いていくか楽しみですね。

[銅賞]

 福井春太郎君と清夏さんは共同研究でした。春太郎君はキアゲハのサナギの色が周りの色により決まることを2年間の幼虫145匹を飼育観察で発見しました。妹の清夏さんは幼虫の成長や脱皮、羽化の過程を記録しました。

 小沢孝至朗君は前年、アサガオの花が日没時刻と関係することをしらべましたが、今回は24時間、暗黒の下に置いたときはどのようになるか観察したものでした。結果は、開花時刻も開きかたも遅くなり、完全には開かなかった。予想とは違った結果にびっくりしました。

丹場遥音さんは小樽市東部の9カ所で絶滅危惧種のニホンザリガニを探しましたが、見つかったのは1カ所のみでした。いたところといなかったところの環境を比較し、ニホンザリガニを守る活動への気持ちが表れています。

 樋口陽一君はシラカバの雄花の開花期間、花粉の飛散量と距離をプレパラート上に落ちた花粉を顕微鏡で調べました。自宅に500㍍も離れたシラカバから飛んで来ることもわかりました。

 川上柊豪君は北海道にいる外来種を調べ、札幌市内の生息(生育)しているところで外来の動植物13種の生息を確認。その生息環境から侵入した理由と侵入を防ぐ方法を訴えました。

 小栗章央君は2年間にわたるイトトンボ・アカトンボ.ヤンマのヤゴから羽化までの飼育記録でした。各トンボについて、ヤゴや成体の成長過程での体長の計測や行動、羽化する場所やその時刻の種類による違いもよくわかることができた研究です。

◇審査委員 横山武彦(北海道自然保護協会常務理事)、在田一則(同会長)、佐々木克之(同副会長)、福地郁子(同事務局長)、堀繁久(北海道博物館学芸主幹)、上ヶ島精一(北海道新聞野生生物基金事務局長)


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フォーラム

■谷村志穂さん特別講演と北海道フラワーソン報告会

 北海道新聞社創業130周年と北海道新聞野生生物基金設立25周年の記念フォーラムとして、札幌市出身の作家谷村志穂さんの講演と道内の野の花の開花状況などを5年ごとに一斉に調べる「北海道フラワーソン2017」の報告会が2017年9月3日、札幌市中央区の道新ホールで開かれた。

フラワーソンの役割などを討論したパネルディスカッション

 谷村さんは、6月に苫小牧市のウトナイ湖周辺でのフラワーソンの調査に参加し、スズランやハマナスなどを見つけたという。「花は一つ一つ個性があり、かわいらしかった」と振り返った。今回で5回目を迎えたフラワーソンについては「自分たちの大地に咲く花々を知る機会になる。ぜひ10年、20年とずっと続いていってほしい」と話した。

  この後、さっぽろ自然調査館の渡辺修代表が今回のフラワーソンの結果を報告したほか、エコ・ネットワークの小川巌代表をコーディネーターに、谷村さんと渡辺代表、酪農学園大学の金子正美教授、渡島地区アドバイザーの木村マサ子さんによるパネルディスカッションで、「フラワーソンの役割と野生生物保護」をテーマに話し合った。

 
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道新自然・環境エクスカーション

■ウチダザリガニ55匹捕まえた 洞爺湖町で夏休み体験学習

金比羅火口災害遺構散策路から洞爺湖を望む雄大な景色
金比羅火口災害遺構散策路から洞爺湖を望む雄大な景色
ウチダザリガニの捕獲罠を洞爺湖に投げ入れる子供たち
ウチダザリガニの捕獲罠を洞爺湖に投げ入れる子供たち
有珠山金比羅火口の散策路途中にある噴火遺構の旧町民住宅で説明を聞く参加者
有珠山金比羅火口の散策路途中にある噴火遺構の旧町民住宅で説明を聞く参加者
洞爺湖中島の森の中を歩き大平原までたどり着いた参加者たち
洞爺湖中島の森の中を歩き大平原までたどり着いた参加者たち
ウチダザリガニの重さや体長を調べる子供たち
ウチダザリガニの重さや体長を調べる子供たち
 夏休みの小学生の自由研究の課題にしてもらおうと2016年8月20日、21日の両日、自然体験学習「発見!!体験!!洞爺湖の自然とジオの恵み」を開催した。道内各地から親子9組が札幌から出発した。国立公園の洞爺湖町内を巡り、外来生物の問題や火山の力など豊かな大自然の中で貴重な体験学習となった。  

 北海道新聞野生生物基金とUWクリーンレイク洞爺湖の共催で、酪農学園大学の吉田剛司教授と研究スタッフ、大学生ら10人の全面協力で調査研究の最前線を学んだ。

 初日は洞爺湖町に到着した後、まず湖畔で小学1年生から6年生まで3班に分かれ、外来種のウチダザリガニ捕獲の罠をサケのあらを餌にして作り、25メートルぐらいの間隔で6基を次々湖に投げ入れた。

  引き続き、洞爺湖ビジターセンターに移動し、有珠山噴火の歴史を勉強した後、火山マイスターの後藤信二さんの案内で金比羅火口災害遺構散策路を歩き、火山噴火の被害にあった遺構の旧町民住宅などの説明を受け、「有くん火口」まで登り、雄大な大自然のジオパークと素晴らしい景観を楽しんだ。

  夕食後は財田自然体験ハウスへバスで移動し、真っ暗な夜の森では目や耳が研ぎ澄まされることを体感した。

  翌朝は、洞爺湖の遊覧船に乗り中島に到着。山の中腹に開けた大平原まで登り、途中、エゾシカに食べられ消失した植物、エゾシカが嫌いで食べない植物だけが残った現状を観察し、北海道全体で問題になっているエゾシカによる食害、環境改変について考えた。

  全国でも有数のパワースポットの大平原に到着すると、大きく手を広げみんなでパワーを吸収していた。

 湖畔に戻り昼食の後、初日に仕掛けた罠を引き上げると、55匹ほどのウチダザリガニがかかっていて、これを1匹ごとに重さや体長などを記録し、酪農学園大学が続けている調査、研究のお手伝いをした。最後にウチダザリガニを塩茹でやエビチリなどにしした料理を、「意外とおいしい」と喜んで味わった。

 初日に渡されたワークブックには、体験学習の成果がそれぞれに書き込まれ、有意義な時間となった。帰りのバス内では父母にもこのツアーの評価に関してアンケートに答えてもらい、大学側の研究成果の資料にもなった。

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■親子エコキャンプin平取 ホタルの灯りと満天の星に感動

平取町にある「ニセウ・エコランド」キャンプ場
平取町にある「ニセウ・エコランド」キャンプ場
ハチとアブを現物標本で違いを説明
ハチとアブを現物標本で違いを説明
サビタとイタドリ、ササの葉を使った笛づくりに挑戦す る子供たち
サビタとイタドリ、ササの葉を使った笛づくりに挑戦す る子供たち
ヤマベを釣り上げる親子の参加者
ヤマベを釣り上げる親子の参加者
 環境やエコ、野生生物の大切さを学ぶる「親子エコキャンプin平取」が2016年8月6日、7日の両日両日、同町「ニセウ・エコランド」キャンプ場で開かれた。前年までの赤井川ドロームキャンプ場から場所を移し、当初開催予定だったが雨で中止となった前月から延期し、親子が参加して昆虫採集など夏休みの自由研究の題材づくりにも取り組んだ。

 エコ・ネットワーク、北海道新聞野生生物基金の共催で、講師は小川巌さん(エコ・ネットワーク代表)、新明力さん(自然調理人)らで、それぞれの分野で講師を務めた。

 初日はテント設営の後、キャンプ場内には、アブが多く飛んでおり、数種類のアブやオオマルハナバなどの標本を実際に触り違いを勉強した。アブは刺すとは言わず、止まっても数秒間はかじらないので、落ち着いて振り払ってなどと注意事項も説明した。

  太陽光エコクッキングでは、太陽の光を集める装置を使いゆで卵などを作り、太陽光でも十分料理ができることを学習した。引き続き天ぷら油など廃油を使ったキャンドル作り に挑戦した。

 キャンプ場内のヤマベ管理釣り場・仁世宇園では全員が1匹ずつ釣り上げ、夕食のカレーと一緒に刺し身、から揚げにして味わった。

  街灯も消された夜のキャンプ場では、広々とした園内をみんなで歩き、輝くホタルを見つけて大喜び、満天の星空と共に、幻想的に輝く夏の一夜を楽しんだ。

  翌朝は、まず新明先生が近くのニセウ川で釣り上げたニジマス、ウグイ、ヤマベの違いを現物で学習したあと、周辺で採取したイタドリとサビタ(ノリウツギ)、ササの葉を使って、笛づくりを指導した。

  サビタの茎は皮をむくと昔、ノリの原料でもあったと言われるようにネバネバとしており、子供たちは茎の中心をネジで一生懸命に繰り抜いて空洞にし、斜めに切った先に切り込みを入れ、そこにササの葉を挟んで笛を完成させた。イタドリの茎は最初から空洞で、簡単に作ることが出来、思い思いの音を鳴らせていた。

  最後の毒草識別講座では、小川先生がキャンプ場内を散策しながら、ヨモギとトリカブトを見つけ「ヨモギは食べられるが、よく似ているトリカブトは毒があるので注意して」と説明した。

 今回はテント張り、たたみに苦戦したものの、参加者は1泊2日で大自然の中のキャンプを満喫した。


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