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イメージ 北海道新聞野生生物基金では、大人から子供まで、楽しみながら自然を体験できる事業や北海道の自然の素晴らしさや、失われようとしている自然の実状を共に考えてさまざまな活動に力を入れています。 野生生物基金で実施している事業は次の通りです。

■普及啓蒙事業
オリジナルカレンダー WILD LIFE
フォーラム、シンポジウム

■体験活動事業
自然・環境出前講座
自然・環境エクスカーション
モーリーの森づくり

■コンテスト事業
北海道野生生物写真コンテスト
夏休み自然観察コンクール

■出版事業
自然情報誌「モーリー」

■調査事業
北海道フラワーソン

■助成事業
自然保護、野生生物保全の団体・個人へ助成



2018 夏休み自然観察コンクール

 第25回夏休み自然観察記録コンクール(北海道新聞野生生物基金、北海道自然保護協会、北海道新聞社主催)は全道25小学校から67点の応募があり、入賞9点、佳作17点、学校賞2校が選ばれました。入賞作と佳作は10月30日~11月4日、札幌市資料館で展示されたほか、2019年1月13~20日、円山動物園科学館ホールで展示予定。入賞作、佳作は次の通りです。(敬称略)

■金賞
大嶋良ノ助

「かわのさかな」

大嶋良ノ助
(札幌市立幌西小1年)

かわのさかな

■銀賞
久保田冬真

「ハネナガキリギリスの観察シーズン2」

久保田冬真
(札幌市立大倉山小4年)

ハネナガキリギリスの観察シーズン2

■銀賞
樋口陽一

「シラカバ花粉の飛散時期に関する研究」

樋口陽一
(札幌市立大倉山小6年)

シラカバ花粉の飛散時期に関する研究

▽銅賞
眞田花(札幌市立澄川小2年)「かなへびのうろこのひみつ」
福井清夏・福井春太郎(札幌市立宮の森小2年・5年)「女王アリさん今までごめんね~アリが快適な飼育環境を考える~」
武田茉優(根室市立北斗小3年)「ノッカマップの花図かん」
丹場遥音(小樽市立銭函小4年)「アゲハが羽化するまで…」
菅原大雅(美瑛町立美瑛小4年)「続 身近にいる外来生物2018」
松本悠理乃(道教育大付属旭川小6年)「サケの赤ちゃんの里親になる!」

▽佳作
鈴木蒼琉(札幌市立大倉山小1年)「かたつむりのかんさつ」
佐藤絢(札幌市立石山南小1年)「けんのいろいろはっぱ」
前川咲帆(札幌市立石山南小1年)「むしのおせわにっきより」
幸田昌士(札幌市立発寒小2年)「バラハキリバチについて」
石戸谷珠月(札幌市立藻岩小2年)「ビーチグラスとはなに!?」
小沢孝至朗(札幌市立平岡公園小3年)「あさがおのさく時間3」
中村日菜子(恵庭市立恵み野旭小3年)「カブトムシかんさつレポート」
新堂倖大(札幌市立共栄小3年)「アリのすけんきゅう」
甲斐こみち(札幌市立藻岩小3年)「身近な植物~北海道夏~」
谷村優羽(札幌市立藻岩小3年)「しょくぶつずかん」
中屋宏太朗(札幌市立大倉山小4年)「虫コンプリートすごろく」
小沢諒太郎(札幌市立平岡公園小5年)「カラスの知恵」
小割友希(江差町立江差北小5年)「カルガモの観察」
見藤悠樹(札幌市立月寒小5年)「発見!セミの幼虫の見分け方 オス?メス?」
原田健光(札幌市立厚別通小6年)「森と池の生物たち」
前田拓真(札幌市立平岡公園小6年)「清田区にコウモリはいるか?」
吉田柊輝(札幌市立真駒内桜山小6年)「ぼくはムシがきらいです。」

▽学校賞
札幌市立大倉山小学校、札幌市立藻岩小学校

◇講評 横山武彦審査委員長
身近なところにある自然 観察から生まれる知るよろこびと楽しさ

【金賞】大嶋良ノ助君は魚だいすきな1年生。精進川の上流~下流6地点でどんな魚がすんでいるか調べ、採った魚や水生昆虫についてわかりやすくまとめました。魚の絵を描くのが好きというだけあって、ヤマメ、ニジマス、ドジョウなどが正確に生き生きと情感豊かに描かれています。形や体の模様がヤマメと違うことに気付き図鑑を調べニジマスとわかった時のうれしさも伝わってきます。精進川は豊平川の支流で、川はつながっているのだから場所は違っても同じ種類の魚がいると予想しましたが、場所により魚の種類や数が違ったことが不思議として残りました。水生昆虫がどんな魚の餌となっているのかも知りたいとのこと。来年は違う川で魚の研究をしたいと意欲も十分です。

【銀賞】久保田冬真君はハネナガキリギリスを飼育観察しました。前年は自然の中で育ったものより小さくしか育てられず、今年は自分でも大きく育てられるか再挑戦です。4匹の幼虫で餌にバッタを多く与えたものとそうでないものを比べました。多く食べたものが大きく育ちました。ほかにどんなものを食べるかも調べました。餌を変え、脱皮の時期やそれぞれの成長の様子も記録し、自然の中でもどん欲に食べたものが大きく育つということがわかりました。脱皮前に千切れていた触角や曲がっていた脚も脱皮後は元に戻っていたこと、脱皮した時の皮を食べてしまっていたことなども観察できました。6回脱皮し羽が長くなったオスの成虫は脱皮後3日ほどで鳴き始めるけど、近くにオスがいると鳴きださず、少し離しておくと鳴き出すこともわかりました。飼育・観察の楽しさ、成虫まで育てられたうれしさがあふれていました。

樋口陽一君は昨年、お姉さんの花粉症とシラカバ花粉の飛散の時期・量との関係を調べましたが、その変化に相関関係があるかはわかりませんでした。今年はシラカバと類縁のウダイカンバもふくめて花粉の飛散を雄花の開花状況の観察記録から分析しました。円山公園より3㌔離れ、標高が約150㍍高い盤渓スキー場のものも調べ、円山公園のものと比較しました。盤渓スキー場は円山公園より気温が2度ほど低く、遅く開花し、遅くまで花粉を飛ばします。また、ウダイカンバは2週間ほど遅く開花することもわかり、全体として花粉が飛散する期間は長いことがわかり、お姉さんの花粉症の発症期間に対応していることもわかりました。地道に観察や記録に取り組んだ足跡がわかります。満足できる研究ができたとの感想、よかったですね。

【銅賞】眞田花さんはカナヘビが大好き。4匹の成長や産卵、今年はうまくいったふ化の様子、ふんにある白と黒の部分やおとなと子どものウロコや皮の違いなども観察しました。バッタを捕らえて食べる様子や眠るときと起きている時の姿勢の違いもわかりました。観察したカナヘビを自然の中に戻したのもよかった。

福井清夏さんと春太郎君は4年間のアリの飼育観察の結果をまとめた共同研究です。女王アリが卵を産み、こどもを育てていけるためには暗い環境が必要であることを明らかにしました。ほかに巣が湿っていることが必要なことや女王アリや働きアリが卵の殻を引きちぎったり子供を引っ張ったりしてふ化を助けること、チーズなどの好きな食べものも暗くしないと食べないことなどもわかりました。

武田茉優さんは「根室の花あちこち調査 ノッカマップで見てみよう」というイベントに参加、地域の歴史や観察できた花を調べ、きれいなスケッチと写真を入れて図鑑にまとめました。似た花の花びらや葉の特徴を描いて比べ名前を確認したり、植物の豆知識を調べるなど、よくわかる図鑑となっています。

丹波遥音さんは庭にいたアゲハチョウの幼虫5匹の羽化の様子を学校と自宅で観察しました。学校に持っていった2匹は羽化し完全な成虫になったが、自宅のものは羽化しなかったり、羽化後の羽が伸びなかったりで3匹とも完全な成虫にはなりませんでした。考察の中で成虫になるのがわずかであることの意味について他の生物との関係によく気づきましたね。

菅原大雅君は実際に自分で確認した外来動物8種類を調べました。大きさや形の特徴だけでなく、住んでいるところやどうして広まったのか、自然や農業との関わりや影響などを農家の人に尋ねるなどしました。外来種についての自分の考えもまとめています。

松本悠理乃さんは50個のサケの卵をふ化させ、稚魚を4月1日に石狩川へ放流するまでの飼育観察の記録をまとめました。水温管理や水の入れ替え、卵の変化やふ化の様子、ふ化後の餌やりと稚魚の成長の経過もわかりやすくまとめられ、里親になって子離れするまでの愛情が伝わってきます。

◇審査委員 
横山武彦(北海道自然保護協会常務理事)、佐々木克之(同副会長)、福地郁子(同事務局長)、佐藤謙(同理事)、興野昌樹(同)、堀繁久(北海道博物館学芸主幹)、上ヶ島精一(北海道新聞野生生物基金事務局長)


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フォーラム

■ネーチャーフォーラム2018「北海道の大自然を未来へ」

 北海道新聞野生生物基金、北海道新聞社主催のネーチャーフォーラム2018「北海道の大自然を未来へ-豊かな北海道の自然を映像と音楽にのせて♪」が2018年9月17日、札幌市中央区の道新ホールで開かれました。胆振東部地震の直後にもかかわらず、市民ら約500人が詰めかけました。

 第1部は札幌在住の自然写真家、山本純一さんが知床の野生生物などのスライド約100点を投映し、道内の自然の魅力について話しました。野付半島に接岸した流氷と星空を1枚に収めた作品は「流氷の上で一晩中、待機して撮影した」と紹介。

 山本さんは自然の撮影について「貴重な自然は身近にいっぱいあるが、同じ光景には二度と出合えない。瞬間を大事に、シャッターを切ってみて」と語りかけました。

 第2部は南米アンデス地方の民族楽器サンポーニャ、ケーナの奏者、岡田浩安さんと馬頭琴、喉歌の嵯峨治彦さん、ギター、ブズーキの星直樹さんのアコースティック・トリオによるネーチャーコンサート。

 北海道の風の響き、草原や森の美しさを音楽で表現し、来場者も聴きほれていました。

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道新自然・環境エクスカーション

■ウチダザリガニ55匹捕まえた 洞爺湖町で夏休み体験学習

金比羅火口災害遺構散策路から洞爺湖を望む雄大な景色
金比羅火口災害遺構散策路から洞爺湖を望む雄大な景色
ウチダザリガニの捕獲罠を洞爺湖に投げ入れる子供たち
ウチダザリガニの捕獲罠を洞爺湖に投げ入れる子供たち
有珠山金比羅火口の散策路途中にある噴火遺構の旧町民住宅で説明を聞く参加者
有珠山金比羅火口の散策路途中にある噴火遺構の旧町民住宅で説明を聞く参加者
洞爺湖中島の森の中を歩き大平原までたどり着いた参加者たち
洞爺湖中島の森の中を歩き大平原までたどり着いた参加者たち
ウチダザリガニの重さや体長を調べる子供たち
ウチダザリガニの重さや体長を調べる子供たち
 夏休みの小学生の自由研究の課題にしてもらおうと2016年8月20日、21日の両日、自然体験学習「発見!!体験!!洞爺湖の自然とジオの恵み」を開催した。道内各地から親子9組が札幌から出発した。国立公園の洞爺湖町内を巡り、外来生物の問題や火山の力など豊かな大自然の中で貴重な体験学習となった。  

 北海道新聞野生生物基金とUWクリーンレイク洞爺湖の共催で、酪農学園大学の吉田剛司教授と研究スタッフ、大学生ら10人の全面協力で調査研究の最前線を学んだ。

 初日は洞爺湖町に到着した後、まず湖畔で小学1年生から6年生まで3班に分かれ、外来種のウチダザリガニ捕獲の罠をサケのあらを餌にして作り、25メートルぐらいの間隔で6基を次々湖に投げ入れた。

  引き続き、洞爺湖ビジターセンターに移動し、有珠山噴火の歴史を勉強した後、火山マイスターの後藤信二さんの案内で金比羅火口災害遺構散策路を歩き、火山噴火の被害にあった遺構の旧町民住宅などの説明を受け、「有くん火口」まで登り、雄大な大自然のジオパークと素晴らしい景観を楽しんだ。

  夕食後は財田自然体験ハウスへバスで移動し、真っ暗な夜の森では目や耳が研ぎ澄まされることを体感した。

  翌朝は、洞爺湖の遊覧船に乗り中島に到着。山の中腹に開けた大平原まで登り、途中、エゾシカに食べられ消失した植物、エゾシカが嫌いで食べない植物だけが残った現状を観察し、北海道全体で問題になっているエゾシカによる食害、環境改変について考えた。

  全国でも有数のパワースポットの大平原に到着すると、大きく手を広げみんなでパワーを吸収していた。

 湖畔に戻り昼食の後、初日に仕掛けた罠を引き上げると、55匹ほどのウチダザリガニがかかっていて、これを1匹ごとに重さや体長などを記録し、酪農学園大学が続けている調査、研究のお手伝いをした。最後にウチダザリガニを塩茹でやエビチリなどにしした料理を、「意外とおいしい」と喜んで味わった。

 初日に渡されたワークブックには、体験学習の成果がそれぞれに書き込まれ、有意義な時間となった。帰りのバス内では父母にもこのツアーの評価に関してアンケートに答えてもらい、大学側の研究成果の資料にもなった。

■

■親子エコキャンプin平取 ホタルの灯りと満天の星に感動

平取町にある「ニセウ・エコランド」キャンプ場
平取町にある「ニセウ・エコランド」キャンプ場
ハチとアブを現物標本で違いを説明
ハチとアブを現物標本で違いを説明
サビタとイタドリ、ササの葉を使った笛づくりに挑戦す る子供たち
サビタとイタドリ、ササの葉を使った笛づくりに挑戦す る子供たち
ヤマベを釣り上げる親子の参加者
ヤマベを釣り上げる親子の参加者
 環境やエコ、野生生物の大切さを学ぶる「親子エコキャンプin平取」が2016年8月6日、7日の両日両日、同町「ニセウ・エコランド」キャンプ場で開かれた。前年までの赤井川ドロームキャンプ場から場所を移し、当初開催予定だったが雨で中止となった前月から延期し、親子が参加して昆虫採集など夏休みの自由研究の題材づくりにも取り組んだ。

 エコ・ネットワーク、北海道新聞野生生物基金の共催で、講師は小川巌さん(エコ・ネットワーク代表)、新明力さん(自然調理人)らで、それぞれの分野で講師を務めた。

 初日はテント設営の後、キャンプ場内には、アブが多く飛んでおり、数種類のアブやオオマルハナバなどの標本を実際に触り違いを勉強した。アブは刺すとは言わず、止まっても数秒間はかじらないので、落ち着いて振り払ってなどと注意事項も説明した。

  太陽光エコクッキングでは、太陽の光を集める装置を使いゆで卵などを作り、太陽光でも十分料理ができることを学習した。引き続き天ぷら油など廃油を使ったキャンドル作り に挑戦した。

 キャンプ場内のヤマベ管理釣り場・仁世宇園では全員が1匹ずつ釣り上げ、夕食のカレーと一緒に刺し身、から揚げにして味わった。

  街灯も消された夜のキャンプ場では、広々とした園内をみんなで歩き、輝くホタルを見つけて大喜び、満天の星空と共に、幻想的に輝く夏の一夜を楽しんだ。

  翌朝は、まず新明先生が近くのニセウ川で釣り上げたニジマス、ウグイ、ヤマベの違いを現物で学習したあと、周辺で採取したイタドリとサビタ(ノリウツギ)、ササの葉を使って、笛づくりを指導した。

  サビタの茎は皮をむくと昔、ノリの原料でもあったと言われるようにネバネバとしており、子供たちは茎の中心をネジで一生懸命に繰り抜いて空洞にし、斜めに切った先に切り込みを入れ、そこにササの葉を挟んで笛を完成させた。イタドリの茎は最初から空洞で、簡単に作ることが出来、思い思いの音を鳴らせていた。

  最後の毒草識別講座では、小川先生がキャンプ場内を散策しながら、ヨモギとトリカブトを見つけ「ヨモギは食べられるが、よく似ているトリカブトは毒があるので注意して」と説明した。

 今回はテント張り、たたみに苦戦したものの、参加者は1泊2日で大自然の中のキャンプを満喫した。


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