一般財団法人 北海道心臓協会

トップページ
すこやかハート
トピックス
講演
「○○○」といわれたら
循環器疾患の危険因子
心臓・血管病Q&A
セミナー参加報告
心血管病の治療最前線
心臓・血管病の危険因子
循環器疾患診断法・最近の進歩
ストレスと循環器
血管とその病気
運動と健康
心臓・血管病と闘う人たち
心臓・血管病予防の知識
医食同源
北海道心臓協会編集委員
入会のお願いとご案内
賛助会員の皆様
フリーイラスト集
「すこやかハート」100号記念
心臓協会20年間のあゆみ
事業計画・予算と事業報告・決算
リンク
お問合せ・健康相談はこちら
道新オーロラネットへ戻る
NO.1

高血圧
(4−3)


放置して発生する事故の大半は治療で防げる

 図2は米国のフリース教授らの研究で、高血圧患者を治療した群と治療しない群(対照群)の二群にわけ、5年間観察した成績です。図の中の重い血管系事故または死亡事故というのは脳卒中や心筋梗塞のことですが、治療しない対照群では事故の発生頻度は40%近いのに対して、治療群では5%前後です。従って、その差35%は治療によつてもたらされたものと言えます。

 このことは、治療しないで放置すれば発生するはずの事故の90%近くまでは治療で防ぐことができるということを示してます。もちろん、ただ慢然と治療を受けていればいいというのではなく、治療の内容も大切であることはいうまでもありません。図3は高血圧の患者が種々の治療を受けて退院したときの血圧と15年後の生存率との関係を見たものです。入院時の血圧が高かった人でも治療によってよく血圧が下がった人は生存率が高いことが分かりますが、治療後の血圧が高い人では、血圧が高ければ高いほど生存率が次第に低くなっていきます。ずなわち、治療を受けても血圧がよくコントロ−ルされない人は平均余命が短く、適切な治療がいかに重要かが分かります。


 

  
(一財)北海道心臓協会 〒060−0004 札幌市中央区北4条西4丁目 (株)伊藤組内 TEL 011-241-9766
(C)Hokkaido Heart Association. supported by Doshin Access Co., Ltd.