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高血圧
(4−2)
脳血管障害や心臓病起こしやすい
高血圧の人は脳血管障害(脳出血、脳梗塞、一過性脳虚血発作、クモ膜下出血、高血圧性脳症)、心臓病(心肥大、心不全、狭心症、心筋梗塞)、腎疾憲(腎不全など)などの合併症を起こしやすく平均寿命が短いことはよく知られてます。図1に高血圧患者の死亡原因を示します。死因のおよそ3分の1を脳血管障害が、4分の1を心臓の病気が占めています。ガンなど他の原因による死もありますが、大部分は脳血管障害・心臓死か腎臓死であることが分かります。
この3疾患は血圧が原因と考えられるものですから高血圧の人は放置すれば当然平均寿命が短く、長生きできないことは明白です。同じ成人病でもガンは現時点では根治療法はなく早期発見・早期治療が重要ですが、それに比べて高血圧は治療面での進歩とあいまって、正しく治療すればほとんどの場合コントロ−ル可能で、合併症を予防できるという点でガンとは大きく異なるといえます。

図1 高血圧者の死因

