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NO.21

特別講演  生活習慣病の過去・現在・未来〜北海道心臓協会の20年〜

札幌医科大学名誉教授・札幌鉄道病院顧問
 飯村 攻 氏
北海道大学理学部生物学科卒。札幌医科大学卒。同大第二内科教授、同大附属病院長などを経て96年から現職。日本循環器病予防学会理事長などを務めながら、生活習慣病の研究・予防・治療に尽力。

日本人の生活習慣20年で大きく変化

 生活習慣病とは不適切な食習慣や運動習慣、喫煙、飲酒などが発症、進行に関わる病気です。代表的なものに高血圧や高脂血症、糖尿病があり、その結果は心臓病や脳卒中などの心臓血管病となります。

 北海道心臓協会は心臓血管病の予防・制圧を目的に設立され、このたび20周年を迎えました。この20年は日本人の生活習慣が大きく変わり、心臓血管病の特徴が変化した時期と重なります。かつて脳卒中は血中コレステロール値の低い人に多く起こりました。低栄養、高食塩食と過重な労働などが原因となって血管がもろくなった結果です。ところが今では逆に高コレステロールで血管が詰まる型の脳卒中がほとんど。食生活の欧米化による脂肪の過剰摂取、ライフスタイルの変化による運動不足、肥満、ストレス、喫煙、過度の飲酒などが原因となり、高脂血症の人が増えているからです。

 北海道における心臓血管病の特徴は、脳卒中に比べて心筋梗塞になる人の割合が高かったことです。喫煙率の高さがその一因かもしれません。気を付けたいものです。「人間は血管とともに老いる」といわれます。元気で長生きするには自己管理に努め、血管を健やかに保つことが大切。食事、運動などの日常生活に気を配り、生活習慣病を予防しましょう。

   

     
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