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No58 |
ノーベル賞と私の健康法
(7/8)
鈴木 章氏
北海道大学名誉教授
これは、私のもので恐縮ですが、ここに赤い箱があります。これはメダルが入っている箱ですが、賞状をいただくわけです。ノーベル賞のメダルが、これです(写真4)。ここにアルフレッド・ノーベルの名前と、1833年に生まれて、亡くなったのは1896年ということが書かれております。授賞式は、12月10日と決まっております。私は、これは生まれた年かと思っていたのですが、スウェーデンで聞いた話では、亡くなった日を記念日にしているということです。これは、メダルの裏です。裏には二つの女神像がありまして、こちらが自然の女神、こちらがサイエンスの女神です。サイエンスの女神が自然の女神のかぶっているベールをあげて、外を見やすくしているという図のようです。ここには、ノーベル賞をもらった人の名前と受賞した年が書いております。
これは私の場合ですが、「A.SUZUKI」、Mが二つで2,000です。Xは10ですから、2010年に授与したという印です(写真5)。ノーベル賞のメダルは、昔は純金の24金であったそうですが、純金ですとやわらかく落とすと曲がるので、今のメダルは18金で外側を金でメッキしています。この正式のメダルのほかに3個のブロンズ製のメダルをいただくことができます。私は1個でいいと思ったのですが、北大から1個は先生が持って、2個は北大に寄附して欲しいとの希望があったので、3個もらって来ました。そのうちの1個は北大の総長の部屋、もう1個は、北大の中に博物館があり、その中に展示されております。ですから、博物館へ行くと、ノーベル賞のブロンズ製のメダルを見ることができます。
これは、先ほどの赤い箱ですが、この中にメダルが入っているわけです。
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もう一つ大切なのは、ディプロマという賞状です(写真6)。ここに、AKIRA.SUZUKIと書いてありますが、ここには私がどうしてもらえたかがスウェーデン語で書いてあるのです。私はスウェーデン語を読めないので、英語の訳を書いた紙をもらいました。
もう一つ重要なのは、こちらの賞状には絵が描いてあり私の場合、ブナか何かに原っぱの図です。これは、受賞者一人一人で全く違うのです。ここに有名なスウェーデンの画家のサインが入っています。
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