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No58 |
ノーベル賞と私の健康法
(8/8)
鈴木 章氏
北海道大学名誉教授
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これは、ノーベル賞受賞の祝賀会の様子です(写真7)。12月10日の夜、昔からの恒例ですが、市役所のブルーの間という大きな部屋があり、ここで夕食会があるのです。これ全部が出席者ですが、私が出たときには1,370人おりました。
この場合、シャンパンから赤と白のワイン、魚や肉と非常にデラックスなフランス料理が出ます。このような晩餐会は、その翌日にもスウェーデン国王が我々受賞者と開きます。このときは190人ぐらいの出席者で非常に立派な夕食会が王宮で開かれました。
そのようなことで、私は、図らずも、今から3年前の2010年にノーベル賞をいただきました。私たちのやった仕事は、100%を北大の工学部でやった仕事です。メード・イン・ジャパン、メード・イン・北大の仕事であると皆さんにご理解していただければありがたいと思います。
もう時間でございますので、これで私の話を閉じさせていただきたいと思います。
ご清聴、どうもありがとうございました。
座長・三浦哲嗣先生(札幌医科大学循環器・腎臓・代謝内分泌内科学 教授)
いかがでしたか?ノーベル賞受賞者からでなければうかがえないお話でした。
実は鈴木先生には札幌医科大学でお話をしていただいたことがありました。質疑応答のときに学生から「研究が上手くいかなかったときはどうされていたのか」との質問に先生は「気持ちの切換えがパッとできるので困ったことはない」とおっしゃいました。そのとき私とは随分違うと思った記憶があります。鈴木先生は物事に対して楽天的、ポジティブに向かって行くというお人柄がご自分の健康に繋がっていると強く印象に残りました。
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