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講演  No64

心疾患と運動

(9/9)


絹川真太郎氏
北海道大学大学院医学研究科 循環病態内科学講師



 メディカルチェックは、病気がない人でも、札幌の健康スポーツ財団、中央健康づくりセンターなどで受けることができます。運動負荷テストを受けて、隠れた心臓病がないか、自分の体力はどれぐらいかをきちんと見てから日常の運動に取り組むことが大事です。いろいろなところで健康のために運動しましょうと言われていますが安易な運動は危険がともなうことを考えて、きちんとメディカルチェックを受けることが非常に大事です。
 最後に私の話をまとめたいと思います。
 心臓は、全身に血液を送るポンプの役割を果たしており、心不全はあらゆる心疾患の終末像であると言われています。ほとんどの心疾患で運動は可能です。適切な運動は、長生きの元となります。したがって、心疾患患者は、可能な限り心臓リハビリテーションを受けるべきであると考えています。
 それぞれの活動の強さと自身の運動能力を考えて日常生活、活動、運動、スポーツを行うことが重要です。スポーツ中の心臓突然死は、まれですが、起こり得ることを認識し、運動前には自分の運動能力を考え、メディカルチェックを受ける必要があります。スポーツの間だけではありませんが、日本では年間6万人が心臓突然死で亡くなっているというデータがあり、身近に起こりうる可能性があります。AEDの使用方法などの講習が役に立ちますので、もし機会があれば、皆さんも講習に参加いただければと思います。

座長・長谷部直幸先生(旭川医科大学循環・呼吸・神経病態内科学教授)

 健康増進のために運動が大変有効だということを皆さんもご承知だと思いますが、心臓の病気になっても、それをもとに戻していく治療に運動が使えるのだというお話でした。ただ、運動がとてもいいというお話の最後に突然死という怖いお話でしたが、そうなっても、皆さんの手で大切な人の命を救うことができる心臓マッサージがあり、AEDという機械があるという大変有意義なお話だったと思います。
 大きなメッセージとして皆さんにお持ち帰りいただきたいのは、皆さんの心臓は1日に何回動いていますか。先ほど絹川先生からお話がありましたが、1日10万回動いているのです。1日10万回動いている心臓を大切にしていきましょうというお話でした。

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