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No60 |
レジェンドジャンパー葛西紀明 努力と健康管理で掴んだ銀メダル
(8/8)

葛西紀明氏
土屋ホームスキー部監督兼選手
今後の目標になりますが、4年後の平昌オリンピック、その次のオリンピックも目指していきたいと思います。その次になると49歳ですね。40代の頑張っているスポーツ選手はたくさんいます。今回、日ハムの稲葉、金子が引退して、僕の親友なのですごく寂しいなと思っていますが、バスケットでは折茂さん、テニスの伊達公子さん、野球の山本昌さん、サッカーのカズさんと、頑張っている40代の方がたくさんいます。それを見ると、僕も頑張ろうという気持ちになります。僕が、今回、ソチオリンピックで活躍できたことは、そのほかの競技の方も、私たちも頑張らなければと思ったと思います。競技は違いますが、お互いにライバルのような感じがして、刺激し合える方たちだと思っています。なので、まだまだ諦めるわけにはいきません。
この春に岡部さんが引退したとき、テレビカメラに向かってこう言っていました。「紀明は還暦までジャンプができる」と。無理、無理、無理と言ったのですが、49歳で9回目のオリンピック、出られるかどうかわかりません。本当に厳しい戦いになると思います。ただ、9回というのはちょっと嫌な数字じゃないですか。10回を目指そうかなと思っています。
10回となると53歳ですね。でも、皆さんの今回のたくさんの応援のおかげで、こうして二つのメダルを手にすることができました。会社もそうですし、家族、知人、友人、ファンの方が本当に応援してくれて、こうしてメダルをとって恩返しをすることができましたし、感動と夢と希望を与えることができたのではないかと思っています。
今後も、金メダルを目標にして頑張っていきたいと思っています。また、この春、いえ、銀メダルをとったその日には、葛西紀明、結婚ということもありました。
すてきな奥さんをもらいましたし、健康でなければこんなスポーツは続けていけません。僕も減量を毎回やっていますし、試合では体重が落ちなかったら3日間の断食をするなど、体重60キロを基準に調整し、体脂肪率も5%ぐらいを維持し、身長176.5センチなのでスキー板は2メートル50センチの長さを使っています。それぐらいストイックに頑張っています。まずは4年後の韓国平昌オリンピックです。今まで7大会で、家族は一回も連れていったことがありません。伊東大貴とか竹内択は、毎回、親を連れていっていて、いいなと思って見ていました。ヨーロッパは、本当に遠いところで、お金がかかりますし、今回のソチオリンピックはツアーが140万円という信じられない金額だったので、連れていけませんでした。
次の韓国は近いです。札幌からもぴゅんと行ける距離なので、ぜひ、奥さんを連れて、できれば、子どもを早くつくって、子どもと奥さん、僕の家族、妹、姉、父親が見ている前でメダルを、金メダルをとりたいというのが今後の目標です。
最後に、今回の題名にもなっている自分の座右の銘を申し上げます。
何事も努力して諦めなければ夢はかなうということです。先日、本も発売されましたが、その本の題名が僕の座右の銘です。自分の夢は努力でかなえるです。この春には、レジェンドモデルハウスなんてものを土屋ホームで発売しました。宣伝になってしまいまして、済みません。
一つおもしろい話があります。僕は、94年、98年と、原田さんのことをいろいろな意味で根に持っています(笑)。ただ、僕は原田さんとすごく仲がよくて、僕が土屋ホームに入ったときに原田さんが僕に寄ってきました。「紀明、ちょっと話がある」「なんですか」「土屋ホームで家を建てたいんだよね」「建てたいの?お買い上げありがとうございます」ということで、その後、立て続けに岡部さん、斉藤さん、東さんと、土屋ホームで家を建てていただきました。さすがだなと思いましたが、みんな豪邸を建てていただきました。レジェンド葛西は、まだ家を建てていません(笑い)。ぜひ、今後、この春に出たレジェンドモデルで、先輩たちよりもすばらしい豪邸を建てたいというのが目標ですし、皆さんも、ぜひ、レジェンドモデルハウスが気になったら、営業部長の葛西が飛んでいきますので、どうぞよろしくお願いします。
長くなりましたけれども、講演はこれで終わらせていただきます。
本日は、ありがとうございました。
座長・筒井 裕之先生(北大大学院医学研究科循環病態内科学 教授)
努力の中にレジェンドジャンパー葛西紀明があり、そしてその陰にはご家族の支えがあったと思います。
本日スキージャンプ競技というものがただ単に体力だけでなく、強靭なメンタルと高度な知性に支えられた極めてレベルの高いスポーツであると認識しました。
まだこれからもオリンピックに出て金メダルをとると宣言して頂きファンの一人としてたいへんうれしく思いました。
さきほどの紹介ではあえて土屋ホームスキー部監督といいませんでした。どうかこれからも選手葛西紀明としてますます活躍していただきたいと思います。
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