一般財団法人 北海道心臓協会

トップページ
すこやかハート
トピックス
講演
「○○○」といわれたら
循環器疾患の危険因子
心臓・血管病Q&A
セミナー参加報告
心血管病の治療最前線
心臓・血管病の危険因子
循環器疾患診断法・最近の進歩
ストレスと循環器
血管とその病気
運動と健康
心臓・血管病と闘う人たち
心臓・血管病予防の知識
医食同源
北海道心臓協会編集委員
入会のお願いとご案内
賛助会員の皆様
フリーイラスト集
「すこやかハート」100号記念
心臓協会20年間のあゆみ
事業計画・予算と事業報告・決算
リンク
お問合せ・健康相談はこちら
道新オーロラネットへ戻る
講演  No59

長寿のヒント

(1/7)


長谷部 直幸氏

長谷部 直幸氏
旭川医科大学 循環・呼吸・神経病態内科学 教授



 きょうは、私ではなく、葛西選手のお話を楽しみにお集まりと思いますが、「長寿のヒント」というお話をいたします。私の後がレジェンドですから、ドクターもレジェンドの日野原重明先生に登場していただきます。
 先生は現在103歳になられましたが、これは4〜5年前旭川で講演された時の写真です。30年前に先生の知人が私の患者さんだったので、私は講演の合間に、30年前のそのエピソードをお話したところ、先生はしっかり覚えておられました。またこの講演の最後に私の妻が花束を渡したのですが、先生は私の妻をハグしてなかなか離してくれません。「先生ちょっといい加減にしてください。それは私の妻ですから」、すると先生は「ごめん、ごめん」といいながらも見つかってしまったかという顔をして、妻を離しました。もちろん先生はそうすれば会場でうけることを意識しておられるのです。ぜひこのような103歳になってみたいと思います。
 さて、100歳を超えられた方を百寿者と言いますが、平成元年に3,000人だったのが、平成26年は58,820人になり、来年には60,000人を超えます。日本人の平均寿命は男性は80歳、女性は87歳で、100歳を超えた58,000人のうち90%が女性です。
 双子の長寿者で有名な金さん、銀さんにはこんなエピソードがあります。ちょうど100歳のお祝いに町から100万円を贈られ、「100万円を何に使いますか」と聞かれました。すると金さん、銀さんは「老後のために貯金します」と答えたのです。「老後はいつから」という定義はありません。このウィットに富んだ答えは本当に素晴らしいと思います。
 さて、2012年に厚生労働省が「健康寿命」というものを発表しました。これは健康で介護なしで自立した生活を送れる期間のことです。
 これによると男性が70歳、女性が73.6歳です。つまり男性の平均寿命が80歳であることから、70歳からの10年間は健康になんらかの問題があって過ごしている状況であることがわかります。平均寿命と健康寿命の間をもっと縮めることが重要です。つまり、目指せ「健康長寿」です。

NEXT→

  講演   すこやかハート
(一財)北海道心臓協会 〒060−0004 札幌市中央区北4条西4丁目 (株)伊藤組内 TEL 011-241-9766
(C)Hokkaido Heart Association. supported by Doshin Access Co., Ltd.