一般財団法人 北海道心臓協会

トップページ
すこやかハート
トピックス
講演
「○○○」といわれたら
循環器疾患の危険因子
心臓・血管病Q&A
セミナー参加報告
心血管病の治療最前線
心臓・血管病の危険因子
循環器疾患診断法・最近の進歩
ストレスと循環器
血管とその病気
運動と健康
心臓・血管病と闘う人たち
心臓・血管病予防の知識
医食同源
北海道心臓協会編集委員
入会のお願いとご案内
賛助会員の皆様
フリーイラスト集
「すこやかハート」100号記念
心臓協会20年間のあゆみ
事業計画・予算と事業報告・決算
リンク
お問合せ・健康相談はこちら
道新オーロラネットへ戻る
講演  No53

あたり前の暮らしを求めて
(1/1)


倉本 聰 氏

倉本 聰 氏
脚本家、演出家、劇作家


 市民フォーラムの講演第二部では脚本家、演出家、劇作家として活躍中の倉本聰氏が、「あたり前の暮らしを求めて」と題して講演し、複雑化・高度化した現代の社会を見つめ直す必要性を説かれました。

倉本 聰 氏 写真

 倉本聰氏は、我々が生きていく上で大事な酸素と水を生んでくれる森をどんどん伐採し、また、都市はアスファルトで固めて、文明社会は不毛の地をどんどん広げる方向に進んでいると語り始めました。

★

 戦後我々は壊れたら捨て、新しいものをどんどん消費するという社会になりました。そのようにして日本は経済大国になりましたが、ブレーキをかける或いは少し後戻りをするという視点が欠けているというのが今までだったと語ります。

★

 戦前にあった生きるということ、或いは日本人としての暮らし方といったものへの座標軸を見失ってしまったという不安感を持っていたと言います。そこで富良野へ移住し、他のエネルギーに頼らずに、出来る限り自分の中で出来る生活へとシフトしてみたのです。勿論そんなにうまくいくわけがありませんが、その中でもしそういうことができる人間がいたらどうなるだろうと考えたドラマが「北の国から」というドラマなのだそうです。一番我々が根源的に 忘れている事を書きたかったのです。

★

倉本 聰 氏 写真

 暗くなったら寝るという根源的な事を忘れ、今は深夜まで起きて活動していることからエネルギーを消費しているわけです。われわれ自身が生活をどんどん拡大してしまったところに大きな問題があるのではないかと問いかけました。

★

 私達はこれからも電気・石油に依存した贅沢な暮らしを続けるのか、貧しくても原発のなかった時代に戻す覚悟があるのかという岐路に立っている。今の常識であたり前を考えてはいけない、本来の座標軸に戻ってものを考えないといけないと訴え、会場を埋めた聴衆は深く頷いていました。

★

座長・筒井裕之先生(北海道大学大学院医学研究科循環病態内科学教授)

 市民フォーラムの講演第二部では脚本家、演出家、劇作家として活躍中の倉本聰氏が、「あたり前の暮らしを求めて」と題して講演し、複雑化・高度化した現代の社会を見つめ直す必要性を説かれました。
 「あたり前の暮らしを求めて」というタイトルでご講演頂きましたが、我々が日常の生活の中で、どういうものに価値を見い出して、そしてどういう風に生きたらいいのかということも含めてをお話しいただきました。
 1977年から富良野に在住され、様々な活動をされてきた倉本聰さんのお話は、大変楽しくもあり、考えさせられることも多かったように思います。
 今後ますますのご活躍を期待いたします。


  講演   すこやかハート
(一財)北海道心臓協会 〒060−0004 札幌市中央区北4条西4丁目 (株)伊藤組内 TEL 011-241-9766
(C)Hokkaido Heart Association. supported by Doshin Access Co., Ltd.