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NO.6

楽しく歩いて 体力保持
(1−1)


札幌市中央健康づくりセンター長 西島宏隆

 歩くこと、特に速歩、坂道、階段歩行などを含めるとさらに良い運動になることは前に書きました。持久力が増加し、血圧などの心臓病や脳卒中の危険因子が減少してくるのです。しかし年をとっていわゆる生活の質を落とす原因になるのはこれらの内科系の病気ばかりとは限りません。例えば転倒して大腿骨折をおこしてしまったりするのは骨密度の低下(骨粗しょう症)の他に、転びやすさが関係しています。そしてその転倒の原因として筋力の低下、バランスをとる能力の低下、柔軟性の低下などの総合的な体力の低下が指摘されてきています。

 そこで前々回にやったように速歩と持久力以外の基礎体力検査の成績との関係を示したのが今回のグラフです。以下の体力検査は札幌市中央健康づくりセンターでいつも健康診断の一部としてやっているものです。多くの種類の基礎体力が速歩の頻度と関係していることがわかります。歩くことは一見下半身のみ動かしているようにみえますが、その他に心肺機能にはもちろんのこと、総合体力面で他に多くの良い作用をおよぼしているといえそうです。

 ではおのおのの体力検査についてちょっと解説します。垂直とびでは下半身の筋肉の力が大きく関係し、高くとべる程良いことになります。全身反応時間はある合図に反応するまでの時間をはかっています。短いほどよいのです。上体おこしは腹筋運動でもちろん沢山できるほど良いわけです。立位体前屈は柔軟性のテストで値が大きい程良く前屈できることを意味しています。閉眼片足立ちは眼をとじて片足でたっていることのできる時間で、長いほどバランスが良いわけです。これらの検査の結果は全て速歩するひとほど優れていることがグラフから分かります。

 元気に楽しく歩いて基礎体力を保持しましょう。体力は大事な一生の財産です。  


  
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