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NO.9 |
第8回伊藤記念研究助成金、3人に贈呈
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心臓・血管病の研究に携わる若い研究者を励ます「第8回伊藤記念研究助成」の対象者に、浦澤一史さん(北大医学部)今野優さん(旭川医大)小橋元さん(北大医学部)の3人が決まりました。3人には、3月7日、札幌・道新ホールで開かれた「講演と健康相談」の席上、褒状と助成金が贈られました。 |
外来性遺伝子導入による心筋βアドレナリン受容体リン酸化酵素活性の抑制と心不全治療への応用 | |
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北大医学部付属病院循環器内科 浦澤 一史さん(39) |
浦澤さんの研究は、心臓の交感神経系の作用を分子・遺伝学的に研究し、その成果を心不全の治療に応用しようとする、きわめて斬新で大きな成果の期待されるものです。
レーザードップラー眼底血流計を用いた本態性高血圧における網膜血流の評価 | |
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旭川医大眼科学講座 今野 優さん(34) |
今野さんは、レーザードップラー眼底血流計などの最新の技術を応用し、高血圧症における眼底の血流動態の変化を明らかにしようとする研究です。
職域コホートにおける個人の遺伝素因を考慮した循環器疾患の予防的介入研究 | |
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北大医学部公衆衛生学講座 小橋 元さん(34) |
小橋さんの研究は、職域における集団の追跡研究から、個人の遺伝素因の解析が循環器症患の予防にいかに資するか、を明らかにするものです。
いずれも北海道心臓協会が目指す心臓・血管病の予防に大きく貢献する研究として成果が期待されています。
伊藤記念研究助成事業
北海道心臓協会では、本道でとりわけ循環器疾患の発生頻度が高いことをふまえ、心臓・血管病(心臓病、脳卒中、高血圧、動脈硬化症など)の基礎・臨床あるいは予防に関する独創的な研究に対して助成金を交付しています。資金は当協会の伊藤義郎理事長が私財を寄付しているものです。
研究助成金は、1テーマにつき100万円を標準とし、各年度2〜3件を予定しています。応募資格は、北海道に在住する40歳以下の研究者としています。