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NO.8 |
北海道の死因統計
がん、心疾患、脳卒中で全死亡の63.2%
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北海道保健福祉部はこの8月に、平成8年の死因統計を発表しました。それによりますと、死因別死亡数の1位は、悪性新生物(がん)で13,235人、死亡率は(人ロ10万対)232.6、第2位は心疾患6,663人、117.1、第3位は脳血管疾患5,836人、102.6となっています。(表参照)

昭和57年以来、この順位は変わらず、この三大死因が死亡総数の63.2%を占めています。
主な死因の年次推移をみると、がんは一貫して上昇を続け、昭和52年以降死因順位の1位となり、全死亡数に占める割合も32.5%となっています。全死亡者の3人に1人は、がんで亡くなったことになります。
心疾患は昭和57年に脳血管疾患にかわって第2位となり、その後も上昇傾向を示しましたが、平成6年から減少に転じたものの、平成8年には再び上昇して、死亡者に占める割合は16.4%となっています。
脳血管疾患は、昭和28年に結核にかわって第1位となりましたが、昭和44年をピークに低下しはじめ、57年には心疾患にかわり第3位となりました。平成8年には、全死亡に占める割合が14.3%になっています。
年齢別にみた死亡原因では、10歳代後半から20歳代では不慮の事故と自殺が多く、30歳代からは年齢が高くなるにしたがって、がんの占める割合が多くなり、男性では60歳代、女性では45〜59の年齢層でピークとなっていますが、それ以降は男女とも脳血管疾患、心疾患、肺炎が、がんによる死亡を上回っています。
高齢化社会を迎え、がんと並んで、心疾患、脳血管疾患の克服が緊急の課題といえます。