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NO.2 |
装い新たに再出発
健康講座の内容も多岐に
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心臓病や脳血管病の克服を目指している財団法人・北海道心臓協会は本年度、新しいパンフレットの発行や健康特別講座の充実、若い医学徒に研究費を贈る事業などに精力的に取り組んで行く計画です。 |
まず知識普及・啓発活動ですが、これまで普及パンフレットの表題は「心臓・血管病から道民の健康と明るい生活を守る」でした。もう一つの方は「すこやかハート」としてきましたが、本年度からこの二つを一本化して新しいパンフレットとして再出発しました。既にその初号は6月末に発行され、現在は次の55号の準備に取り組んでいます。
講演会は、一般市民を対象にした分かりやすい内容のものを7月に札幌以外の道内都市で、平成9年3月に札幌で開催します。講師は北大医学部、札幌医大、旭川医大にそれぞれお願いしています。札幌以外分は既に7月4日、函館で北大循環器内科の甲谷哲郎先生を講師に行われ、好評でした。平成9年3月の札幌講演会の際には会場の道新ホール・ロビーで三大学の専門医による循環器疾患相談を例年通り実施します。
「あなたの健康を守る特別講座」も医師ばかりでなく、薬剤師や栄養士の方にも講師になってもらい、多角的視点から講演内容を豊かにしようと、工夫をこらしています。今春の札幌での講座には肥満体から痩身(そうしん)に成功したサラリーマンの方の話もあり、聴き入る人を感心させました。
また、道内に住む40歳以下の医学研究者が行っている心臓・血管病の優れた研究に対して伊藤記念研究助成金100万円を贈る事業も7年目になっており、本年度も2件を予定しています。この資金は、伊藤理事長が私財を寄付しているものです。
さらに、北海道健康づくり財団、道対がん協会、道衛生団体連合会、結核予防会道支部などと力を合わせ喫煙の害の防止を訴え、5年目になる「医師と歩こうチャリティーウォーク」の輪も広げて、歩くことが健康にいかに大切であるかをPRして行きます。最後に、最近はコンピューターを通信手段に利用するインターネットが盛んです。北海道心臓協会もホームページの開設を目指し、広報パンフレットの内容を発信したいと計画しています。これを通じて広く北海道心臓協会の存在を世に訴え、会員増につなげて行きたいと念願しています。