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NO.30 |
2歳半の娘が僧帽弁閉鎖不全症
川村祐一郎・旭川医大保健管理センター
Q. 2歳6ヶ月の娘が乳幼児検診で心臓に雑音が聞こえるといわれ、エコー検査、心電図検査を受け、中等症の僧帽弁閉鎖不全症と診断され、経過観察のため2ヵ月後に心電図、胸部写真、エコー検査をすることになりました。薬などは処方されませんでしたが、ひどくなると薬を飲むといわれました。何も症状がなく元気なので、余計不安になります。小さい内に手術をしたほうがよいような病気ではないのでしょうか。
A. 僧帽弁逆流は時々エコー検査などで見つかりますが、見つかった途端に手術をするといったものではなく、定期的にエコーなどで経過観察するのが普通です。そして大抵の場合、悪化はせず、特に成長の妨げになることもなくそのまま何事もなかったように大人になることと思います。いずれにしても、2カ月後のエコー所見と今回との比較が重要です。必ず2ヵ月後は検査を受けて下さい。

