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NO.25 |
ほとんどご飯だけの食事をしていますが
北海道大学医学部附属病院栄養管理室長・佐藤恭子
Q.ほとんどご飯だけの食事をしていますが。
私はあまりパンをいただかないで、ほとんどご飯です。朝昼はご飯茶わんに一杯で、夕食はおかずだけにしていますけど、こういう食事はあまり良くないのでしょうか?
A.ご飯は最適な主食、3食良く噛んで
おかずをどれ位召し上がっているか分からないですが、1番バランスの良い食事は、1日に必要なエネルギーの55〜60%を糖質で、脂肪で25%以下、蛋白質で15〜20%摂ることです。糖質は主食となるごはん、パン、麺類、いも類、南瓜など糖質を主とする食品で、果物を含めます。1日の必要エネルギーの半分は主食で摂るようにしましょう。北大病院でも、糖尿病の患者さんで特別治療食を食べている方が半分以上いらっしゃいますが、よく「ご飯の量が多いよ。糖尿病でこんなにご飯を食べていいのか」と言われます。でも、やはりご飯が身体には良い主食です。ご飯を適量食べると、血糖のコントロールは良い方向に傾いて行きます。
ご飯を減らし、1食抜いての食事は、お腹が空くから何かつまんだり、食事以外のものを召し上がることが多くなります。お腹が空いて、寝る間際に果物やおせんべいを食べたりすることになり、肥満につながってしまいます。
しっかり3食ご飯を食べていただくのが1番健康の基だと思います。
(=平成13年9月13日、札幌での健康特別講座から)

