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心臓・血管病Q&A NO.32-1

胸部灼熱感について

Q. 発作性心房細動と診断され2年になります。抗不整脈薬が開始されましたが症状改善せず、その後、複数の抗不整脈薬を試されましたが状況は変わりませんでした。循環器専門医を紹介され、さらに数種類抗不整脈薬が処方されましたが効果はありませんでした。担当医から、「あとは抗不整脈薬をやめて、抗凝固薬(ワーファリン)を継続するしかない」と説明を受けました。しかし、胸部灼熱感を週1回ほど、長い場合には数日間にわたり自覚することがあり、そのほかに頭重感や全身倦怠感を自覚します。せめて胸部灼熱感から解放されたいのですが、ご教示ください。

A. 発作性心房細動の治療としては、抗不整脈薬により洞調律維持を目指す「リズムコントロール」と、心房細動出現時の頻脈を回避する「レートコントロール」に大きく分かれます。これまでの治療は「リズムコントロール」になりますが、通常量の抗不整脈薬では不整脈コントロールが困難であったようですね。このように、薬物による心房細動発作の予防(リズムコントロール)に難渋する場合には、脈拍数を抑えるβ遮断薬などの薬物を内服すると(レートコントロール)、発作時の動悸などの症状が軽減することも多いのですが、それも奏功しなかったようですね。
 このような、薬物治療抵抗性心房細動に対しては、カテーテルを用いた治療(カテーテルアブレーション)が考慮されます。本治療の適否は、不整脈専門医が治療経過や心臓の状態など詳細に検討して判断します。治療の成功率や術後再発などの問題もありますので、不整脈専門外来で直接担当医にご相談していただくとよろしいでしょう。
 最後に一番大事なことですが、上記の話は現在お困りの症状(胸部灼熱感)が、心房細動と因果関係にあることが前提です。この点に関しては、受診時に不整脈発作時の状況(症状)を直接担当医にご説明いただいた上で、医師の判断を仰いでください。


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