一般財団法人 北海道心臓協会

トップページ
すこやかハート
トピックス
講演
「○○○」といわれたら
循環器疾患の危険因子
心臓・血管病Q&A
セミナー参加報告
心血管病の治療最前線
心臓・血管病の危険因子
循環器疾患診断法・最近の進歩
ストレスと循環器
血管とその病気
運動と健康
心臓・血管病と闘う人たち
心臓・血管病予防の知識
医食同源
北海道心臓協会編集委員
入会のお願いとご案内
賛助会員の皆様
フリーイラスト集
「すこやかハート」100号記念
心臓協会20年間のあゆみ
事業計画・予算と事業報告・決算
リンク
お問合せ・健康相談はこちら
道新オーロラネットへ戻る
心臓・血管病Q&A NO.32-2

加齢による発作性心房細動の服薬治療について

Q. 発作性心房細動を発症後3ヶ月目から、アスペノン20を朝夕1錠服薬。心電図では異常なし2回、ホルター心電図では2回、期外収縮と心房細動の所見でした。服薬中でも動悸(80〜116)と(52〜57)のちゃらんぽらんの2種の不整脈が月にそれぞれ6回ありました。症状は比較的軽いのですが、ここ1週間服薬しておらず不快な時のみコンスタン0.4を1/2(既往症の薬)飲んでいます。ワーファリンの処方はありません。なお、血圧等の疾患はありません。「脳塞栓と心房細動の予防」のためにアスペノンの服薬をつづけるべきかご指導をお願いいたします。

A. 相談にありましたように、発作性心房細動の治療は、脳梗塞(塞栓)の予防と不整脈発作の予防が二本柱となります。
 このうち、心房細動による脳塞栓の予防効果がある薬剤については、かつてはワーファリンしかありませんでしたが、近年、プラザキサ、イクザレルト、エリキュースなどの新しい抗凝固薬が使用可能となりました。抗凝固薬投与の適応につきましては@75歳以上、A高血圧、B糖尿病、C心不全、D脳梗塞や一過性脳虚血発作の既往、などのリスク因子をもとに決められるのが主流となっています。
 相談文を読ませていただいたところでは、上記の基準(通常2項目以上で適応)を満たしていないようですので、現在、抗凝固薬が投与されていないものと推察されますが、最近ではリスク因子が少なくても(1項目以上)抗凝固薬を投与する場合がありますので、主治医とご相談いただければと思います。
 心房細動発作の予防につきましては、残念ながら完全に発作を抑えることのできる薬はありませんので、発作がある程度抑えられ、副作用が少ない薬を選んで使用することになります。現処方を継続されるかどうかにつきましても、主治医とご相談、ご確認いただければと存じます。


心臓・血管病Q&Aへ  すこやかハートへ
(一財)北海道心臓協会 〒060−0004 札幌市中央区北4条西4丁目 (株)伊藤組内 TEL 011-241-9766
(C)Hokkaido Heart Association. supported by Doshin Access Co., Ltd.