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特別養護老人ホームに行く機会が多くなりました。身内に痴呆老人を抱えているせいです。本バンフ54号『編集後記』に、自分で自分の排泄の始末ができないことが入所資格の一つと書きました。もちろん自宅に介護できる人がいれば、入所資格はありません。これが日本の超高齢化社会の現実です
▼特別養護老人ホームでは、元気で園内を歩いている人もいますが、よく観察していると、お年寄りたちも年々元気をなくし、車いすの利用、介助の食事に移り、ついにはベッドに寝たきりになるケースが多いよう見受けられます
▼こうした徐々の局面を経ないでも、元気に歩いていて平坦なホーム内廊下で転倒して骨折、寝たきりになる人も結構います。ことほどさように、お年寄りたちは弱いのです
▼今冬は風邪が大流行、全国の特別養護老人ホームで体調を崩しての死亡が多いといいます。ホームで健康管理に当たる人の気遣いは大変なものでしょう
▼ホームのお年寄りたちを見舞おう人たちが風邪、とくにインフルエンザに被患していたら、すっかり治るまでお見舞いを見送るというのが常識。お年寄りに対するやさしさというものではないでしようか。(西)