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NO.131

第88回日本循環器学会学術集会

北海道大学大学院医学研究院
循環病態内科学教室大学院生 濱谷 孟志氏

 第88回日本循環器学会学術集会が2024年3月8日から3日間の日程で神戸市にて開催され、私は「Early Left Ventricular Assist Device Implantation in Patient with Reduced Cardiac Function following Four Open Heart Surgeries since Childhood」という演題を発表させていただきました。

 本演題はCase Report Session(Oral/English)で採択され、致死性不整脈を繰り返す若年男性に対して、早期に左室補助装置(LVAD)の植え込みを施行した症例につきまして発表を行いました。本邦ではLVADの新規植え込みは右肩上がりに増加傾向にあり、2021年4月30日より長期在宅補助人工心臓治療が開始となったことから今後更なる増加が見込まれます。本症例は、虚血性心筋症による不可逆的な左室機能障害により致死性不整脈を繰り返しましたが、複数回の開心術施行歴があること、血管アクセスの問題から緊急で人工心肺を開始することが困難であることから、当院で複数回の議論を行い、治療方針の決定を行いました。

 LVAD、心臓移植などの高度医療や、難治性心不全に対する治療アプローチを学ぶことは自身が循環器内科医として駆け出してからの希望でもあったため、本症例を通じ、貴重な経験を得るとともに、重症心不全管理や多職種連携の重要性も学ぶ非常に良い機会となりました。

 今回日本循環器学会学術集会で発表し全国の他施設の医師・研究者とディスカッションすることで、本症例に対する理解をさらに深めることができたと存じます。今回の経験を活かし、今後の自身の臨床・研究に繋げていきたいと考えております。

 末筆ではございますが、本学会の参加にあたり研究開発助成を賜りました一般財団法人北海道心臓協会に心より厚く御礼申し上げます。


  
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