ユジノサハリンスクホットライン 95年2月12日放送
                           聞き手 FMいるか 織田亮子アナウンサー

O:ユジノサハリンスクホットラインです。北海道新聞ユジノサハリンスク支局の田村晋一郎さんとお電話がつながっています。田村さん?

T:田村です。どうも。

O:こんにちはお世話になっております。よろしくお願いいたします。

T:よろしくお願いします。

O:さて、2月に入りまして、2月の話題をねぇ、ぜひお届けいただきたいと思っているんですが、北海道でもオホーツク海側沿岸に流氷が接岸いたしました。その流氷が生まれるあたり、まぁロシアなんですけどもねぇ、いかがでしょうかロシアの沿岸というのは。

T:あのう、サハリンのオホーツク海側はもうびっしり流氷に埋まってしまいましてぇ、コルサコフのあるアニワ湾がまだ少し開いている状態なんですけども、ほとんどまぁ氷に閉ざされた島という感じですね。

O:びっしりですかぁ。あのう、白い大陸がまた新たに広がっているという感じを想像すればよろしいですかぁ?

T:そうですね。北海道からサハリンまで海の上を流氷伝いに歩いていけるんじゃないかという状態だと思います。

O:はぁ〜そうですか。はぁ〜そういった一年でも一番寒い時期を迎えているかなぁって感じなんですけどもぅ、その冬を楽しんでいる姿というのは見られますでしょうか。

T:はい、いまですねぇ、流氷をわたって、氷に穴をあけて釣りをしたりですとか、あるいはサロマ湖のように海とつながっている湖があるのですが、その湖の中央部まで渡って、氷に穴を空けて魚釣りをするという時期になってきましたね。

O:ふう〜ん、あの湖だけでは飽き足らず、その先どんどん進んで海にも出て、流氷に穴を空けているんですかぁ。

T:そうなんですよね。釣れるのはキュウリとか、コマイなんですけど、ほかにカニまで釣っちゃうんですよね。

O:それって大丈夫なんですかぁ?

T:こちらの漁業権の問題というのは非常に厳しいのですけども、釣りの部分に関しては誰もお咎めを受けた方はいらっしゃらないんですよね。

O:へぇ〜釣りだって、漁業の一種じゃありませんかぁ?

T:う〜ん、釣りですから、網じゃないですけどねぇ。

O:なるほどねぇ、糸で釣るか、網で捕獲するかの違いでぇ、割と大目にみてもらえるんですか。

T:現実にはそういう感じですね。わざわざ取り締まるということはないですね。

O:これ幸いとばかりにたくさんカニ釣っている人もいるんじゃないでしょうかね。

T:でも、カニの方も必死ですから、そう簡単には釣れないようですよ。

O:そうですかぁ、流氷の下で、横歩きでワサワサと一生懸命逃げているんでしょうかねぇ?

T:そうですよね。

O:キュウリウオはけっこうロシアの人に人気があるという話を聞いたことがあるんですけども。実際に釣れるわけですねぇ。

T:はい、釣った後スープにしたり、干して、それを剥いて食べますね。

O:いろんなお料理の方法があるみたいですねぇ。

T:ええ、日本の食べ方とはちょっとなんか違うなって気はしますけども。割と脂っこい料理の仕方がおおいですね。

O:はぁ〜やはり寒いせいでしょうか。

T:それもあると思うんですけど。ウオツカには脂っこい料理のほうが合うということもあるんじゃないでしょうか。

O:なるほどねぇ。強いお酒ですからねぇ。胃にも膜を張って・・・

T:しっかり準備して、それから飲むと。

O:なるほどねぇ、ははぁ〜。まぁ、そのう、氷に穴を空けて釣りをしている姿、想像できるんですけど、その他スキーとかスケートとか、いわゆるウインタースポーツを楽しんでいる姿というのはいかがでしょうか。

T:はい、市内にでも大きなゲレンデがありますので、結構皆さんスキーを楽しんでいらっしゃいます。それから歩くスキーもありますけども。ただ、スケートはですね、私残念ながら一度もスケートリンクがあるという話を聞いたことがないんですよね。子供が街の中をスケートで走っている姿は時々見かけるんですけども、リンクを作って言うという話を聞かないんですよねぇ。

O:じゃあもう、スケートを滑ろうと思えば天然のリンクを利用するというか・・・

T:ええっ、ニューヨークあたりで、ローラスケートで走っている姿を、アイススケートに置き換えた感じかと思うんですけど。

O:あっまさに街中をアイススケートはいて子供たちが遊んでいるわけですね。

T:はい。

O:はっはぁ〜アイスホッケーとか、そういうのは子供たちやっていますかぁ?

T:大陸の方のハバロフスクでは、アイスホッケーがすごく盛んだという話なんですけども、こちらはあまり話を聞かないんですよねぇ。

O:ふう〜ん。

T:逆にいま、少年野球のチームができたということで、この冬の最中にも練習しているというのですよね。

O:ユジノサハリンスクで?そうですかぁ。

T:はい。それで夏には、アメリカのチームも呼んでゲームをしたいと意気込んでいます。将来は日本にも遠征したり、あるいは来てもらってぜひ試合をしたいと話して言いますね。

O:はぁ〜、子供たちは元気ありますね。

T:いやもちろん子供は世界共通ですね。

O:ねぇ〜。こんなにねぇ、寒い中でぇ野球の練習をしているっていう姿はねぇ、なかなか元気わいてくるお話ですねぇ。意外や意外、もっとウインタースポーツが盛んかと思ったら野球のチームができたとは楽しいお話を伺いました。来月、3月になればもうちょっと温かくなるんでしょうかねぇ。

T:あのう、普段は雪解け間近となってポカポカしてくるんですけども、忘れたころにどっと雪が降ることもありまして、なんていうんですかねぇ、もうちょっとで春を迎えられるという気分をですね、すっかり打ちのめされる時ありますねぇ。

O:そうですかぁ。まだ春三月といえどもまだまだ厳しい季節は続くという感じですかねぇ。はい、ひょっとしたら来月も冬情報かもしれませんが、またお電話いたしますので、いろいろ情報をお伝えくださぁい。

T:はいどうも。

O:どうもありがとうございました。ユジノサハリンスクホットライン。北海道新聞ユジノサハリンスク支局にいらっしゃいます田村晋一郎さんとお電話でお話いたしました。