※函館の地域FM局「FMいるか」さんのご好意により、94年暮れから95年にかけて放送された番組の出演内容を採録させていただきました。この場をお借りして感謝いたします。 ユジノサハリンスクホットライン 94年12月11日放送 聞き手 FMいるか 織田亮子アナウンサー O:今日のアトラクションコーナーはユジノサハリンスクの情報をお送りします。北海道新聞ユジノサハリンスク支局の田村晋一郎さんとお電話がつながっています。田村さん? T:こんにちは、田村です。 O:こんにちは。どうぞよろしくお願いします。 T:こちらこそよろしくお願いします。 O:ユジノサハリンスクというのは、サハリン州の州都ですよね。 T:そうです。 O:どれくらいの人口なんでしょうか。 T:あのう、正確な数字を押さえるのは難しいのですが、というのは、軍人の人数とかは秘密にされていますので。でも、だいたい17万人くらいと聞いています。 O:そうしますと函館の半分くらいですね。 T:そうですね。 O:あのう、北海道よりもさらに北にありますよね。 T:はい。 O:かなり寒いんですかぁ。 T:ユジノサハリンスク自体は、稚内とそれほど変わらないと考えていいんではないかと思います。 O:あぁそうですかぁ。 T:はい、大陸のハバロフスクなんかのほうがはるかに寒いですね。緯度的にはだいたい同じくらいなんですけど。 O:ええ T:間宮海峡とオホーツク海に囲まれていまして、海洋性気候の影響を受けているんではないでしょうか。 O:ふ〜ん、あの晴れた日には最北端の稚内からサハリンが見えるんですけども、逆に北海道も見えますか? T:あの残念ながらユジノサハリンスクからは見えませんし、コルサコフからも私が見た限りでは見えなかったんです。 O:はぁそうですか。 T:サハリンの最南端にクリリオン岬というのがありますけども、そこが稚内からよく見えるのではないでしょうか。 O:そうなんですか。逆にサハリンの最南端まで行けば、北海道が見えるということかもしれませんね。 T:見えるでしょうね。 O:そうですか。ところで、日本との時差というのはありますか。 T:はい、経度は北海道とまったく同じなんですけども、2時間先に進んでいまして、そちらで3時ですね、いま。そうするとこちらは5時となります。 O:ほうほうなるほど、2時間進んでいるわけですね。 T:はい、不思議なことに国後ではすでに夕方の5時になっているにもかかわらず、(それより西側にある)根室ではまだ3時なんです。 O:ははぁ、そういうことになるんですか。 T:はい。 O:ところで、ユジノサハリンスクの主な産業というのはなんなのでしょうか。 T:農業ですね。それと製紙、そのほか若干の製造業関係がありますが、メーンとなっているのは農業だと思います。 O:あらぁ、私は水産関係化とおもったんですけども。 T:はい、ユジノサハリンスク自体は内陸の方にありますんで。 O:はぁ、はぁ、はぁ。それで農業関係が主にということなんですね。 T:そうです。 O:あのう、この時期、日本はクリスマス関係で浮かれているんですが。ユジノサハリンスクは、クリスマスはいかがなんでしょう。 T:わたしもまだこちらのクリスマスは経験していないんですけども、日本のようなクリスマス商戦ムードというのはないですね。 O:あぁそうですか。 T:あのう、街の中にはそういう飾りつけはされていませんし、経済状況が厳しいですからね・・・。 O:もみの木といいますと、針葉樹がたくさんシベリア地方にはありますからね、そういうイメージになるんですけども。観光名所というのは、ユジノサハリンスクにはどこかありますか? T:そうですね。旧日本時代の関係施設。例えば博物館がそうなんですけども、建物は日本時代の博物館の建物をそのまま使っていますし、あと、昔サハリンに住んでいた人たちにとっては、古い銀行の建物とか、そういった歴史を懐かしめる施設が多少残っていますね。あとは周辺の観光地が、北海道の景色と似ていまして、私なんか非常に北海道がなつかしくなるような湖とか、海岸線の景観があります。雄大な自然もありますね。 O:ふ〜ん。おなじような景色が広がっていると想像したらよろしいでしょうか。 T:そうですね。北海道の道東、オホーツク海近辺の景色に似たものがありますね。 O:ははぁ、なんとなく見えてきたような気になりました。あのうこれから月に一回、ユジノサハリンスクのホットな情報を伝えていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 T:はい、こちらこそどうぞよろしくお願いします。 O:どうもありがとうございました。 今日のアトラクションコーナーは北海道新聞ユジノサハリンスク支局の田村晋一郎さんとお電話をつなぎまして、お話を伺いました。 |