コンサドーレフォーラム速報


No.1  
 

 
みなさんこんにちは。本日はサッカーフォーラム「北国パワー、飛び出せコンサドーレ」を会場に直接来ることのできない方々のために、インターネットによる中継を実施します。テキスト・画像による速報とリアルビデオ中継の双方でお伝えします。インターネットからみなさんの質問、ご意見も受け付けておりますので是非よろしくお願いします。この中継は北海道インターネットライブプロジェクトがお伝えします。


No.2  
 
山田氏
 
UHBの山田です。今日のフォーラムはJリーグ昇格を果たしたコンサドーレ札幌を道民みんなで応援しようという趣旨で開催します。今日は室蘭会場ともテレビ会議で繋いで実施します。


No.3  
 
室蘭会場
 
こちらはJR室蘭駅に近い、北海道新聞室蘭支社の会場です。札幌会場とNTTのテレビ会議システムで結ばれています。


No.4  
 
山田氏
 
さらに、このフォーラムはインターネットによるリアルタイム中継も行われています。今、お話している私のこの声も中継されているのではないでしょうか。
インターネットでご覧のみなさんは、電子メールでご意見をお寄せください。
では、早速フォーラムに入っていきましょう。最初にスポーツライターとして活躍している玉木正之さんに話題提起をしていただきます。玉木さんよろしくお願いします。

No.5  
 
玉木氏
 
今日はこのような場に呼んでいただき、本当にありがとうございます。数年前に、札幌にJリーグチームをという番組に2度、協力させていただきましたが、それが実現して大変喜んでおります。


No.6
 
玉木氏
 
本当に札幌にJリーグチームが出来るかと思っていたら、本当に出来た。個人的にもこんなに嬉しいことはないという気持ちです。


No.7  
 
玉木氏
 
3月1日に日韓戦を横浜に見に行きました。正直言ってかなりがっかりしました。試合の内容はともかく、Wカップの決勝戦でも使われる予定の横浜国際競技場では、1階席は雨でびしょぬれになり、コーナーキックが記者席からは見えませんでした。


No.8  
 
玉木氏
 
売店の数が少ない、食べ物もあまりおいしくない、など何を言いたいかというと、これはスポーツを楽しむ施設としてはホスピタリティーに欠けているのではないかと考え込んでしまいました。


No.9  
 
玉木氏
 
日本で最新式といわれるスタジアムがこれでいいのか、どうしてこのような設計になってしまったのか。これはなにも横浜に限った話ではありません。昨年できた大阪ドームでは、記者席には数百段の階段を上らなければならず、しかもそこからバッターボックスが見えませんでした。これは単に個々の設計の問題ではなく、大きな問題が潜んでいると思います。


No.10  
 
玉木氏
 
少し話を変えます。Jリーグが開幕したころのこと。外国人記者クラブの方とお話をする機会があった。その時に韓国人の記者と話していて面白いことがあった。それは「韓国はこれまで経済的に日本を追い越せとがんばってきた。それでようやく経済的にもある程度のところに来て、スポーツもサッカーから野球に人気が移ってきた。ところが、どうして日本では今、野球からサッカーなのか?」ということでした。


No.11  
 
玉木氏
 
実はサッカーの公式戦が日本で最初に行われたのは明治10年。野球より早かったかもしれません。しかし、なぜサッカーではなくて野球が圧倒的に普及したか?これは日本の合戦の方法に起因しているのではないかと私は思うのです。つまり、日本の合戦は一対一の刀の切り合いが基本。野球に似ているわけです。本格的に団体プレーであるサッカーよりも野球の方が日本人の戦いの文化に馴染みやすかったのではないでしょうか。


No.12  
 
玉木氏
 
かつてスポーツという言葉を、遊技と訳すか体育と訳すかの論争がありました。日清、日露戦争の時代には学生を鍛えるためにスポーツを利用するという意味で体育の方が都合がよかった。
この論争は何も昔の話ではありません。鉄棒のさか上がりもハンドボール投げも、軍隊の基本的な体力診断と同じだったわけですそれらは戦後、一度中断されましたが、東京オリンピックを境に再び学校で復活しました。


No.13  
 
玉木氏
 
体育教育の中にスポーツが入ってしまった。そして、その中で一番人気があるのが「野球」ということだったのだろう。さて、スポーツとは「身体エネルギーの無駄な浪費」と言えばその通りだ。しかし、意味がないから美しいのだろう。先日のオリンピックの原田選手のジャンプを見てみなさんもそう感じたと思います。


No.14  
 
玉木氏
 
直接的な価値を生まない、だから文化になるんですね。日本は野球を貧しくやってきた。これからサッカーを豊かに楽しんでいけるのがJリーグの始まりでした。


No.15  
 
玉木氏
 
豊かさや楽しみをスポーツの中に見出すことが、これからのスポーツ文化を考える時にまず大事なことなのだと強調して、冒頭の私のお話を終わりにしたいと思います。次はコンサドーレがJリーグで優勝したお祝いのこのような席に、また来られることを夢見ております。ありがとうございました。


No.16  
 

 
いま、前半を終えて休憩に入りました。間もなく再開します。  後半のようすへ


ytazaki@bug.co.jp

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