コンサドーレフォーラム速報


No.1 98年03月11日 14時10分
 

 
パネルディスカッションが始まりました。パネラーのみなさんが紹介されています。略歴についてはこのページに紹介されていますのでご参照ください。

No.2 98年03月11日 14時13分
 

 
それではここからマイクを林さんにお渡しします。

林です。きょうは北海道初のプロスポーツチームの応援フォーラムです。今日は私もコーディネーターとしてよりもサポーターとして一緒にディスカッションを進めていきたいと思います。コンサドーレのサポーターはますます増えています。先日のツドーム公開練習にも大勢の方々が集まり、盛り上がりを感じました。
では、まず川淵さんからお話をいただいていきたいと思います。

No.3 98年03月11日 14時20分
 
川淵三郎氏
 
みなさん、こんにちは。コンサドーレ札幌がJリーグに上がって、大変喜んでいます。北海道から沖縄まで全国にチームができることを願ってJリーグを始めましたが、これで九州から北海道までチームがそろったことになります。今年はフランスワールドカップがありますが、代表チームに加わるにはJリーグで活躍することが不可欠です。中田選手のように、若い選手は急速にのびることができます。コンサドーレ札幌から代表選手がでる可能性もあるんです。
玉木さんの話にもありましたが、観る人の立場に立ったスタジアムの設計が大切です。でも、こんなことひとつまだ日本ではきちんと出来ていないのが実情ですね。また、今日札幌に来て道路が露出しているのにびっくりしました。雪があるから四月に札幌でサッカーの試合が出来ないのではなくて、試合ができるように努力しなければいつまでたっても出来ない、と言いたい。工夫によっては使えます。声を大にして言いたい。四月からグラウンドを使えます。工夫をすべきです。甘い会話はしません。努力しないほうがおかしいのです。

No.4 98年03月11日 14時21分
 
濱田氏
 
北海道フットボールクラブの浜田です。メキシコ合宿後のチームの状態についてまずみなさんにご報告したいこと、それは「とても良い仕上がりになっている」ということです。昨日はジャトコと練習試合をして4−0で快勝しました。システムは昨年の3−5−2から4−4−2に変更しました。選手の気合も高まっています。Jリーグにあがった初年にはなかなか良い成績を残せないというこれまでのジンクスを十分覆すことができると私は信じています。

No.5 98年03月11日 14時23分
 
コンサドーレ夢基金代表・篠原氏
 
コンサドーレ夢基金は「会場に行くだけがサポーターじゃない、子供たちの夢を壊さないためにも母親として何かできることはないか、札幌近郊だけじゃなく道民レベルで応援したい」という思いをこめて募金活動を始めました。コンサドーレ札幌があるかぎり、草の根レベルで応援をしていきたいと思います。


No.6 98年03月11日 14時29分
 
児玉氏
 
豊かな北海道づくりにはスポーツの振興、環境整備が欠かせないと私は思っています。そしてまた豊かなスポーツ王国は北海道でしか実現できないことでしょう。
電話によるコンサドーレ速報サービスを昨年行ったが、プロ野球速報を超えるアクセスがありました。コンサドーレに託すみんなの思いが現われていると思いますね。

No.7 98年03月11日 14時34分
 
室蘭会場・室蘭地区サッカー協会理事長・畑地氏
 
ゲストの川淵チェアマンとは一緒に試合をした経験もあり、Jリーグを全面的に応援しています。開幕戦に向けては、入江陸上競技場の改修も進めてきました。2年前に北海道で初めてのプロサッカーチームができたわけですが、コンサドーレのスタッフとおつきあいする中で、非常にまじめに取り組んでいらっしゃるという印象を受けています。札幌だけではなく、570万道民全員が「自分たちのチーム」という思いがあります。これは本州のチームとは大きく違うところです。一口5万円の個人株主については、サラリーマンが気軽に参加できるように、もう少し検討を加えてほしいと思います。


No.8 98年03月11日 14時35分
 
林氏
 
ここで、北海道新聞が実施したコンサドーレ札幌に関する意識調査の結果をご紹介します。これによると、道民のコンサドーレに対する意識の高さがはっきりと出ています。札幌だけでなく複数の競技場が欲しい、七割を超える方が試合を観に行きたい、地域密着で強いチームを、などが面白いですね。

No.9 98年03月11日 14時38分
 
玉木氏
 
世論調査の中にある、「地域密着」というのはどういうことかを道民全体で一緒に考えていくことだと思います。道内のイベントに選手が参加するとか、PMFのような活動と連動するとか、もっと具体的に考えていく必要があると思います。サポーターの熱を持続するために特に必要なのは、みんなが歌える歌が必要だと思います。阪神タイガースの六甲おろしのように。


No.10 98年03月11日 14時41分
 
濱田氏
 
林「強いチームと地域密着について濱田さんどう思われますか?」

強いチームであることが地域の人々から愛される第一の条件であることは間違いないですが、それだけでは足りない。では、地域密着チームになるには何をすれば良いのでしょう。今、玉木さんがおっしゃられた「応援歌」の話にわたしも同感です。北海道フットボールクラブとして公認応援歌を作る気はありません。いろいろな応援歌があちこちで出来ていいと思います。その中からみんなの支持を受ける歌が自然に決まっていくことでしょう。今年はそうした年になるのだと思います。


No.11 98年03月11日 14時42分
 
児玉氏
 
道民が誇りに思えるチームになることが、地域密着にとって重要だと思います。今のコンサドーレは、監督をはじめ多くの外国人の選手が参加しています。これは、国際化のいい手本として道民が誇ることができるものです。


No.12 98年03月11日 14時43分
 
篠原氏
 
Jリーグチームが地元に出来たことの大きさや広がりがまだ、地元の人間としてまだ実感できていないのが今の状態だと思います。子どもたちの普段の生活の中に自然にコンサドーレと触れ合う機会をたくさん作ることが、地域密着につながるのではないでしょうか。

No.13 98年03月11日 14時45分
 
林氏
 
アンケートの中でも2つのホームスタジアムをという希望があり、特に札幌以外の、室蘭、旭川などでは非常に高い割合になっています。いつも札幌だけではなく、道内で広く試合をしてほしいという要望が強いわけですね。

No.14 98年03月11日 14時50分
 
室蘭の山本氏
 
この二年間、JFLの試合を室蘭でも開催してまいりました。札幌だけでなく北海道全体でコンサドーレを応援していくためにも道内複数都市での開催を期待したいところです。


No.15 98年03月11日 14時48分
 
濱田氏
 
道内で広く試合をしていくためには、Jリーグにふさわしく、チームを維持できる収入を確保するためにも、ハードの面の整備が必要です。


No.16 98年03月11日 14時53分
 
川淵氏
 
例えばスタジアムにしても、Jリーグとしてこうじゃなきゃいけないということはないのだと私は思っている。その地域、チームの状況にあわせてベストな方法をみんなで考えて実施していけば良いのです。

それから「地域密着」ということですが、結局は地元の人が「おらが町のチーム」という気持ちになってくれるかどうかだと思うんです。よそからチームを引っ張ってきてJリーグ入りしているところは3チームあります。コンサドーレもそのひとつですね。しかし、去年からの状況を見ていると、コンサドーレはもう完全に地元のチームとなっています。これは北海道のマスコミがみんなで盛り上げてくれたことがとても大きな原因だったと思います。
しかし、ここからはコンサドーレが自分の力で「おらが町のチーム」としてのポジションを獲得していかなければならないのです。


No.17 98年03月11日 14時55分
 
児玉氏
 
世論調査の結果を見ると、世代や地域でコンサドーレに対する意識にバラツキがあるのがわかります。30代は熱烈に支持しているが、その下の20代に弱い、函館地域が弱いなどの特徴があります。


No.18 98年03月11日 14時56分
 
林氏
 
コンサドーレ札幌のホームゲーム入場者数をはJFLでトップの座を得ています。これはJリーグの観客動員数と比べても6位に匹敵します。テレビで応援するだけでなく、実際に球場に足を運んでくれるサポーターをどんどん増やしていく必要があると思います。

No.19 98年03月11日 14時57分
 
濱田氏
 
料金設定は確かにポイントだと思います。今年の料金体系は既に発表していますが、家族で応援する場合など、コンサドーレにふさわしい料金体系を検討して行きたいと思います。

No.20 98年03月11日 14時58分
 
篠原氏
 
野球は何度か見に行ったことがありますが、サッカーは、北海道に来て初めてみました。サッカーは野球とは違う興奮があり、コンサドーレの試合でも応援しています。

No.21 98年03月11日 15時04分
 
玉木氏
 
昨年、アントラーズとジュビロの試合で不謹慎な態度のサポーターに対して、入場禁止の処置が取られたが、あれはまったく正しかったと思います。「興行を見に来る客」という意識では駄目で、サポーター、応援含めてJリーグであり、みんなでそうした雰囲気を作っていきたいものです。

それから川淵さんに意見を申し上げますが、、芝席で伸び伸びとサッカーを観る楽しみを取らないでくださいよ。どうですか、川淵さん。


No.22 98年03月11日 15時08分
 
川淵氏
 
Jリーグが始まったときに芝生自由席がありましたが、芝生は雨が降るとずるずると体が下がって行くんです。空いていれば、ゆっくりが寝っころがって見るのも問題はないと思いますが、満員になったときには芝席は難しいと思います。それから鹿島の事件ですが、鹿島ではJリーグのチームができてから暴走族がいなくなったといわれます。しかし、実は、あの事件を起こしたのは暴走族ではなく、ちゃんとした企業の社員だったそうです。確かにヨーロッパのフーリガンのようになっていく可能性もありますので、たとえサポーターであっても、Jリーグではきちんとした対応をしていこうと考えています。


No.23 98年03月11日 15時18分
 
濱田氏
 
川淵さんのお話を聞いていて96年6月、札幌でのコンサドーレの初試合を思い出しました。相手は鳥栖でしたが、サポーターの物凄い応援と熱気に押し出されてコンサドーレは勝利することができました。
料金についても値段が高い安いだけが問題ではなくて、札幌のチームが真摯な態度で戦い続ける限り、サポーターのみなさんは理解してくれると信じてます。

No.24 98年03月11日 15時19分
 
室蘭体育協会理事・園谷氏
 
アンケートに都合がつけば応援したい、という項目がありましたが、これを都合をつけてに変えていくためには、たくさんのドラマを選手、サポーターが一体となって作っていく必要があると思います。チームには、プロの試合を見せてほしい、と言いたいと思います。

No.25 98年03月11日 15時20分
 
児玉氏
 
コンサドーレが道民のチームになるためには、経済界、行政、サポーターの考えをある程度一致させることが必要だと思います。若手経済界の方が急速に進めたため、大企業やサッカー協会の一部と意見の合わない部分もあったと思います。また、行政では、一私企業を援助するのはどんなものかという意見もありました。道民が一体となって応援していくための下地づくりが必要だと思います。

No.26 98年03月11日 15時20分
 
濱田氏
 
資本金に関しては22億 円を集めており、金額的には「限界」に来ていると思います。今後はいかにスポンサーを集め、入場料に合った等身大の運営をしていくかが大切だと思っています。確かにコンサドーレ札幌は、他のチームに比べて冬季の合宿や移動などで経費がかかることは避けられません。そんな時、たとえば移動のバスであれ、練習場であれ、どんなことでもコンサドーレへの大きな支援になります。また、チェアマンにも是非ともご協力をお願いしたいと思います。

No.27 98年03月11日 15時22分
 
川淵氏
 
去年の夏、札幌に来て定山渓に行ったり、二条市場に行ったりしたのですが、どこに行ってもコンサドーレが市民の中に浸透していることを実感させられましたね。たとえ、Jで一部に残れなかったとしても変わらぬ支援を受けられるチーム、コンサドーレにも、そうしたチームになっていただきたいです。

No.28 98年03月11日 15時26分
 
林氏
 
電子メールでの質問が寄せられています。「昨年はテレビ中継が無いときもインターネット中継があったので、いつも試合経過をリアルタイムに知ることができたのですが、今年はJリーグの規制でインターネット中継は出来ないと聞いています。地域の実情を配慮した対応はできないのでしょうか?」というものです。川淵さん、いかがでしょぅか。

No.29 98年03月11日 15時27分
 
川淵氏
 
今のJリーグでは、京都テレビが一番多く中継していると思います。まさに地域密着型です。コンサドーレの試合も、テレビなどを通じてできるだけ地元も観戦できるようにすることがJリーグの理念でもあります。我々も全面的に応援していきます。

No.30 98年03月11日 15時30分
 
玉木氏
 
優勝しないと、だんだんファンが減っていくという考え方がおかしいと思います。16チームあれば優勝できるのは16年に1度でもおかしくない。単にいい結果を出すのではなく、たとえ、だめでもチームが一生懸命プレーして、サポーターも一生懸命応援する、そのプロセスを存分に楽しんで、存分に参加することで、おらがチームという気持ちが生まれてきます。濱田さんが言った、「ナンバーワンよりオンリーワン」という言葉を大切にしてください。


No.31 98年03月11日 15時32分
 
篠原氏
 
まず、チームに「燃焼」して欲しい。そして私たちの応援活動も熱を上げていきたいです。


No.32 98年03月11日 15時33分
 
濱田氏
 
北海道はなかなか1つにまとまらない、と言われてきましたが、コンサドーレは北海道のこの指とまれ、の指になって多くの支持をいただいているのだと思います。求心力のある指に育てていくためにがんばっていきたいと思いますので、これからも応援をよろしくお願いします。


No.33 98年03月11日 15時39分
 
児玉氏
 
今の北海道は経済的に真っ暗闇な状況です。拓銀が破綻し、開発庁が無くなるというこれまでの体制や役割を大きく変えなければならない時を迎えています。そんな中で私たちに光を照らしてくれているのが北海道国際航空であり、このコンサドーレです。

もうひとつ、これまでも私は主張してきましたが、北海道フットボールクラブは株主総会を公開するべきだと思うのです。会社経営の透明度を高めることがコンサドーレに対する信頼感を増すことでもあります。
それから、最後に川淵さんにはJリーグの人気を低下させないようにぜひよろしくお願いします。


No.34 98年03月11日 15時41分
 
川淵氏
 
「豊かなスポーツ文化というものを日本の中に育てていきたい、それを通じて国民の心身の健全な発展に寄与する」という理念があります。これはサッカーに限らないものですから、Jリーグがつぶれるはずはありません。実現には100年かかるかもしれませんが、国民すべてが気軽に参加できる場を作るために活動して行きたいと思います。ところで、最近、Jリーグのサポーターの中には、相手をばかにするような悪い応援も見受けられるようになりました。私はとても不愉快に思っています。札幌のサポーターは非常にすばらしいので、Jリーグでも見本となるような応援をお願いしたいと思います。


No.35 98年03月11日 15時43分
 
林氏
 
今日のお話を胸に、三月二十一日の開幕戦でのコンサドーレの勝利を期待して終わりたいと思います。来場された方々、パネラーのみなさま長時間に渡りみなさんどうもありがとうございました。


No.36 98年03月11日 15時48分
 

 
インターネットからフォーラムに参加していただいたみなさま、ありがとうございました。これからも北海道インターネットライブプロジェクトはいろいろチャレンジしていきます。それでは!!

ytazaki@bug.co.jp

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