三彩鎮墓獣
さんさいちんぼじゅう

 中国甘粛省で出土した唐代(618〜907年)の三彩陶器。鎮墓獣は墓の入り口に置かれた人面獣身の魔よけの怪獣で、作品は両翼を広げ前足をしっかり踏みしめ、目を丸く見張って、きばをむきだしている。さらに頭には一対の長い角をはやし、火炎まで背負うというものすごさ。だが、黄色、緑、褐色など唐三彩特有の色合いが怖さを和らげた佳品となっている、高さ132センチ(「白楊樹」参照)