常時接続しているコンピューターには一日約十件のハッカーからのアタック(攻撃)がある?。警察庁が七日まとめた国内におけるインターネットの治安情勢の初の分析結果で、こんな実態が明らかになった。同庁では「自分のパソコンだけは大丈夫と過信しないでほしい」と“警告”している。
同庁は四月にサイバーフォースセンターを開設、重要インフラを二十四時間体制で監視している。全国の警察など五十七拠点の「侵入検知装置」が受けたサイバー攻撃を今回初めて分析した。
七?九月の三カ月間で、攻撃件数は計約五万千件。一日当たり一拠点で約十件だが、これらは意識的に警察を狙った可能性は極めて低いという。
発信元はイタリア(20.6%)▽米国(18.8%)▽日本(18.2%)の順。攻撃の内容は、接続先の探索や、大量のデータを送りつけるものが最多の57.3%。利用されているプログラムを調べる“攻撃準備”が27.2%。残り約一割は意図的な攻撃や妨害だった。
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