Ver1.0 97/06/01 :Ver1.5 2009/12/7 T.Kameoka

                      

札幌東菊同好会会員の菊花生育だよ

                      
 
札幌東菊花同好会副理事長 芳賀正孝
初心者の盆栽懸崖の作り方
 1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月の作業
はじめに
日本人と菊の花とのかかわり会いは歴史的にも古くから保たれています。その高貴な香りと美しさは、人の心を陶酔させてくれます。盆栽懸崖作りは年間通しての作業で技術と根気も必要ですが、秋に作品の出来上がった時の喜びは最高です。気楽に一度、作ってみませんか。
挿し芽の仕方:さし穂の取る親木は、あらかじめ肥培しておいた品種を、病害虫の防除をしておき、7月下旬から8月上旬頃までに、挿し芽をします。挿し芽床は、鹿沼土の米粒程度の物、さし穂の根は、約2週間前後で、移植ができます。肥料を使わず3寸ポットに、根を広げて植えます。初めは根がぐらつかない程度に、土をかけ、根付いてから根元の土を取り日光に当たるようにします。その後、肥培する必要はなく、病害虫に注意する10月下旬から11月上旬になりますと、根元の根張の上に、米粒程度の芽が出てきます。この芽を(吹直し芽)使います。
培養土の作り方:7月中旬から8月上旬までに醗酵させる材料は、山土40%(粉土を抜く)・腐葉土30%・火山レキ10%(2.5o〜4.0o)サンポスト20%・米ぬかとコ−ランで良く混ぜて水をかける。オカラ程度の水分にし、2週間後又水をかけ、切り返し醗酵させる。

◆11月の作業:4寸鉢へ 茎が太く、葉と葉の詰まった芽を確認して4寸鉢へ、新芽に太陽が当たるように、親木の下葉を取る。温室に入れる前に病害虫に注意する。苗は霜に当てる。鉢が凍っても良い。

◆12月の作業:太陽に十二分に当て、温室・日中の温度20℃以上に上げないこと。夜は2℃から5℃以内にする。湿度は60%程度。
◆  1月の作業
徐々に、根も活発に成長し、新芽も伸びてきます。温度管理を守り、月に1・2回メネデ−ルかハイアトニックで活力を与える。室温は日中20℃以上にしないことが大切です。夜は2〜8℃程度にする。親木を上から少しづつ切り詰める。液肥も花有機1000倍液で。
◆ 2月の作業
節分を過ぎると、極端に伸びが旺盛となる新芽が6p程度に伸びたらアルミ線で誘導し、菊の成長を利用して、屈曲をつける。室温は日中20℃以下に、夜は2〜8℃にする。水肥花有機1000倍液で。
◆ 3月の作業 5寸鉢へ
苗も大きくなり、鉢底から白根がでてきます。白根が褐色にならない前に、植え替えをする。鉢底に、しきしま特1号4g・しきしま10号2gとミネヒロン2g鉢底の培養土に良く混ぜて植え込む。菊の品種の性質を考え立ち上がりの高さを決める。普通の懸崖で、10〜12p程度で1回目の摘心です頭の部分と懸垂部分の分岐作業です。温室は日中の温度25℃以下。夜は2〜8℃
◆ 4月の作業
気温も高くなります。温度管理に注意、病害虫にも気を付け、花有機1000倍液にサブロ−ル0.5cc、スミチオン0.5cc を混ぜて、面散布する。
 ◆ 5月の作業 6寸鉢へ
少しずつ外気に馴らし、風に当たらないように温室から外へ出す。苗を抜き取った際は、今までより多めに根を切り、鉢まわりの走り根も切り取って植える。肥料は、しきしま10号8gとミネヒロン2gを鉢底の培養土に混ぜて植える。植え込み後は活力剤も
◆ 6月の作業 
菊の一番伸びる時期です。成育に添うようにアルミ線を取り替え、幹に傷を付けないように、各枝配りの位置を確かめながら、枝を作り摘芯を繰り返し、アルミ線で導く。立ち上がりの無駄枝、前方は今月いっぱいでと  る。後方の無駄枝は7月 いっぱいまで。葉面散布 もヨ−ゲン2号で行う。植 え替えは6寸鉢と同じ。 肥料は、しきしま10号10 gとミネヒロン3g植え替え 後。活力剤も7寸鉢へ
◆ 7月の作業 7寸鉢へ
根切りをして再度同じ鉢に植え替える。6月の植え替えと同じ7月20日頃より着蕾を揃えるために予備摘芯を始め、幹の近いところから、5日おきに行う。勢力の強い芽を8月2日頃摘芯後、枝の摘芯は中止です。病害虫に特に注意する。
◆ 8月の作業  8寸鉢へ
8月の植え替えは、10日前に行う。肥料はチッ素を控える。しきしま特1号4gマグホ−ス4gミネヒロン3g鉢底の培養土に、良く混ぜて植え込む、予備摘芯後、元気良く伸びている芽を、本摘芯で8月23日頃から5日おきに幹の近い方から摘芯を行う。強い芽の最後摘芯は、9月2日頃で中止です。予備摘芯と本摘芯は非常に技術のいることです。ベテランの菊友に作品を見て頂き、その後摘芯した方が良いように思います。晩生種、みかど、黄虎、北斗の里の品種はシ−ド処理を 10日間程度行う。北斗の松、北斗の泉、北斗の紫炎な どは、さっぽろ菊まつりにシ−ドなしで咲きます。
◆ 9月の作業
病害虫に注意する。9月上旬には、蕾が出始めます。鉢の水やりには、十二分に注意してください。水分を含んでいますと、花首が長く伸びます。折角の作品が見苦しく成ります。花首を伸ばさない方法にビ−ナインを使う方法もあります。ベテランの菊友に相談してください。
◆ 10月の作業
菊まつりに、一斉に咲くように蕾の大きさを見ながら一芽一花にする。この作業は早いほど花首が伸びません。化粧鉢の植え替えは出品の20日前程度に出来上がった作品を出品する時は総点検をし、ハリガネは全部外れているか、元葉などもう一度整理して気品のある作品に仕上げる。植え替えは、根張を出し鉢の上に根張をださない。根張りのまわりには、苔を植えることにより、一層作品が美しく見えます。 

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