| 菊作りの先輩訪問 秋晴の日菊作りの先輩でいらしゃる久保定市様を尋ねてみました。久保定市さんは菊作りの先輩であるばかりでなく人生の先輩でもありますので、いつもお邪魔をしてご指導を頂いております。久保定市様は今年92才になられたそうですが、とても92才に見えません。若いですよ。菊作りの季節になると天気のいい日は必ず外庭で菊作りに精を出していらしゃいます。丁度お伺いした日も、懸崖作りの整枝をしているところでした。毎年さっぽろ菊まつり(地下街オ−ロラタウン・ポ−ルタウン会場)、東区菊まつりに展示され、いつも上位で入賞されます。久保定市様の何処にこんなパワ−があるんだろう。不思議におもっておりましたけれどその秘密がわかったような気がしました。年を取ってから健康で長生きをするのには何か趣味をもつことが大切かも知れませんよね。美水相談役談話より |
| 菊作り一口メモ 菊作りは土作りと言われます。良い培養土ができたら菊作りは60%成功と言っていいでしょう。後は肥料のやり方病害虫の予防等に注意されると花は咲きます。同好会では毎年初めての方でもできるように、年4回の講習会を行っています。菊作りの全てを講習するので参加してください。講習会を季節毎に順を追って行いますから、できれば最初から参加なさるといいとおもいます。 札幌東菊花同好会理事長 亀岡辰次郎 |
| 私の挿し穂と育苗 懸崖、盆栽苗とも大体同じ要領であるが、一般的に立派な作品を創る方々は、予め肥培した挿し穂用の充実した菊を、病害虫の防除をしておき、7月下旬から 8月上旬に少し長めに摘み取り、水上げを5〜8時間位すると少し堅くなるので、 5〜6糎の長さに摘め挿す。このことは、後の活着の良否のためです。挿し床には 鹿沼土を5糎位の深さにし、挿すのが成績が良い様です。2〜3日は日陰で風に当 てないこと、徐々に半陽から日射して2週間で活着移植出来るのが普通です。 3寸鉢に肥料を使わずコロを底に入れ、少し目の小さい培養土に苗の根を広げ、粘りを考慮に入れた植え付けをする。8月、9月は病害虫の防除を行い、特に肥培 する必要はありません。10月の仕事 鉢上げ育成した苗を、3分の1位花芽を摘み取り新芽の発生を促すこと。菊は気温 が下がり秋になると次代の芽吹きが始まります。根元に近く境に出た芽が一番良 いので、徒長又は土が深くては、もやし芽になるので根元の土を浅くし霜に当てる事が大切です。太く短い丈夫な苗が育ちます。11月の仕事上、中旬には越冬に備え、4寸鉢に肥料を使わず浅めに培養土に植え替えをする 充分活着を確かめ、親木を半分に切り摘めて新芽に成育の移行を促す。 12月の仕事 新芽の伸長は考えず、日中は陽当たり良く20度以上は上げず、夜は5度から10度 以内にすることが何よりも大切です。水は乾かない程度。1月の仕事 初、中旬は12月の仕要に準じますが、徐々に根も丈夫になったときに新芽には 燐酸分が必要なので少々施す。2月の仕事 親木は伸長させず、徐々に切り摘めて2月内は付けておくこと。依って完全に新 芽1本に成長根を硬化枯死させずに移行ができる。このことが旺盛な成育を約束す る秘訣です。少量の乾燥肥料を置肥すること。3月の仕事 2月内迄は根の発達が主眼でしたが、苗も大きくなり立派な苗は葉と葉が密集した ものが良い苗です。中旬には好みの立ち上がりにアルミ線で曲折を付ける時期で 失敗のない「確実な作品」を創るには、紙に全体の型と枝配りを描いておくこと。 生長に伴いアルミ線で誘導していきます。4月の仕事 4号鉢から5号へと植替え懸垂部一面目の摘芯の時期が来ます。 気温も上昇しますが、25度以上にしない様に注意すること。 以上が冬期の育成です。苗作りが出来て初めて成功するものです。頑張っていただきたいです。冬期間の温度調整の出来ない方は、最寄りの支部の 役員さんに依頼して苗の斡旋を頼んでください。 5月の仕事 日射しも強くなり温度が上がりますが、急に外気に当てると着蕾又は一時生長が 止まりますので徐々に馴らせる。生長に伴い鉢の植替えこの月より1号づつ大きい 鉢に、底根を摘めて植替えることで成育が顕著に表れます。鉢底にも肥料を。6月の仕事 成育は6月から7月中旬迄が一番伸長する時期です。それだけ仕事が多いわけで 各枝配りの位置を確かめながら枝を出し、摘心を繰り返しアルミ線で誘導押さえて 枝作りを行います。肥料も菊を観察しながら多く必要とします。7月の仕事 この月も6月に準じた作業の連続です。大体の姿態が徐々に整ってきますから、 少し高い所に置いて観て太目の軟線で全体の形姿を矯正しておくこと。 また、25日頃には予備摘芯といって、本摘芯に備えムダな枝は全部摘っておくこと 以後8月の本摘芯まで(未完の部分の外は)摘芯はしない。8月の仕事 前月からの処置で立ち上がった芽はガマンして置き、20日過ぎに晩生種25日頃に 早生種の第1回目の摘芯をする。元木に近い部分の4分の1を行い、2回目は各5日 おきに中間部、3回目は先端を除いて全部。この良否で一斉に咲かせる大切な 作業ですから先輩に再度教わった方が良いです。晩生種は20日過ぎからシェ−ド処置を1週間することが安心です。9月の仕事 10日頃には着蕾をかすかに感じるときです。玄人と言われる人は、ビ−ナイン 300〜400倍液をさっと噴霧し花首を短く押さえますが、かけない方が安全確実 です。灌水と肥料で努力して下さい。中旬過ぎには芽選りで少なくし、死蕾を防ぐ 事も大切。描画意中の防除を完全にしておく。10月の仕事 蕾も大きくなり丁字咲きは目安として10日前に封切りが始まり、一重咲きは15日に破蕾が適当です。遅れている菊は早めに温かい室に入れ一芽一花にし、25度を 保ち西日で遅れを取り戻す努力をすること。各枝の古葉、ムダ芽を取り除き花芽枝 を整える。色物は外の日射しに当てないと色アセになります。どうぞ立派な懸崖を 仕上げて下さい。 ☆培養土 懸崖、盆栽には大菊用より重みのある土と肥汰が必要です。従って燻炭は使わない方が良いように思われます。培養土は腐葉土45に対して山土55(粉土を抜いたもの)乾燥肥料は油粕20対魚粕15対骨粉とカニガラ10対米ヌカ5対山土50対です 私は菊作り50年です大輪・懸崖・盆栽等を作りました。懸崖は7月より 始まり12ヶ月かかります。管理など私は言葉の云えない植物程むつかしく、 でも一人で作る喜び外の方と話し合いができる。年を取ると社会の難しさを また、勉強がたりない、これも菊に教えてもらいたいです。今は菊も音楽が楽しみにしているようです。 札幌東菊花同好会相談役 伊藤 芳蔵
|
| 光陰矢の如し 菊まつり展に来られました区民の皆さまありがとうございます。心よりお礼申し あげます。私達菊作りの喜びは大勢の皆様がこの会場に足をはこんで目の保養を し、明日へ又生きる活力剤になっていただければ誠に幸せです。私が菊と出会ったのも地下街で行われた「菊まつり展」を観てからです。世の中にこんなに「でっかい」子供の頭ほどもあり、しかも整然と整いどんな名工 も出来ない、生の菊花2回3回と会場を廻りすっかり取りこになってしまいました。 熱が冷めないうちにと受付の事務所で同好会に入りました。先輩に教わり早々と 「日の丸」公園より木の葉集めを始めました。春早くより培養土作りに挑戦し苗 は1〜2年は分けてもらいました。2年目の秋C級で4点出品そのうち2点が銀賞と 銅賞に入賞したのが病みつきの始まりです。毎年挿芽に、小鉢、中鉢、定植、三枝の調整9月になると「蕾」の選定10月にわどの花を「菊まつり」に出品して金賞を射止めようかと毎日の手入れです。そんなことを繰り返しているうち「光陰矢の如し」と言うがいつの間にか菊歴20年以上にもなりました。正直なところ年を とっている暇がないと言うのが本音でしょうか。日本は世界一の長寿の国とか定年間近な皆様、サンサンと降り注ぐ太陽もと、外の空気を腹一杯吸って菊の青い葉 そのオ−ロラを毎日浴びての菊作りなど最高の趣味でないでしょうか。街の中で作ると近所の付き合いも花がとりもって円滑に進み、朝夕通勤の人達も 声をかけて下さる。殺伐とした昨今の世の中の浄化に多少貢献しているかなぁと 自負しています。 札幌東菊花同好会相談役 美水 三夫 |
| 私の菊つくり一言メモ 昭和53年頃と記憶しています。近所の方から1本の菊苗(梓黄金)を頂き、秋にはそれなりに花が咲き自分なりに満足していました。地下街でのさっぽろ菊 まつりを見に行き素晴らしい作品が沢山並んでおり感激しました。私もこの様な立派な作品を作って見たいと夢を見て、その後、菊、菊と私の 頭から離れなくなりました。来年は、来年こそはと意気込んでいるのですが、思 うように行かないのが菊作りですね。盆栽・懸崖は1年中菊との付き合いです。 勤務を終わって帰宅し菊の顔を見ると心が和みストレス解消に役立ちます。今後とも菊作りを生涯の友として、楽しんでいきたいと思っています。 札幌東菊花同好会副理事長 芳賀 正孝 |