大角鹿文銀碗
おおつのしかもんぎんわん

 中国陜西省西安市で出土した銀製の碗。中央底部に巨大な角を持つ鹿が刻まれている。7世紀に中央アジアのソグド人が製作し、シルクロードを通じてはるばる唐の都長安にもたらされたものらしい。唐代(618−907年)には貴族や豪族の家庭でこうした西方趣味の金銀器を用いることが流行した。直径14.6センチ、高さ4.6センチ。