浮彫舎利石棺
うきぼりしゃりせきかん

  甘粛省霊台で出土した舎利の容器。舎利は仏陀、聖者らの遺骨のこと。棺の形をしている点が興味深い。材質は砂岩で側面には仏陀の入滅、いわゆる涅槃(ねはん)のようすがいきいきと浮き彫りされている。いまでもこの棺と同じ形の木製の棺がミイラとともにホータン周辺でも出土している。10世紀。長さ45.6センチ