三彩載物駱駝俑
さんさいさいぶつらくだよう

 陝西省西安市の郊外で出土した唐(618-907年)の時代の作品。典型的な唐三彩だ。ラクダは一こぶと二こぶがいるが、中国のラクダは二こぶ。この唐三彩は二つのこぶの間に荷物を入れる袋を振り分け、この袋には鳥やウサギの模様が描かれている。薪らしいものも乗せられている。シルクロードの交通・輸送をにない、タクラマカン砂漠やパミール高原を走破したラクダのたくましさがあふれている。高さ48センチ。